FRaUが発表した2026年の注目キーワード
日本の女性誌『FRaU』(株式会社 講談社)は、2018年からSDGsに焦点を当てた特集号を刊行し続けており、ついに2026年に向けたサステナビリティの重要なキーワードを発表しました。これらのキーワードは、持続可能な社会へ向かうための新たな視点を提示しています。
1. もったいない
このキーワードは、日本文化に根付く「もったいないの精神」と結びついています。この精神は、物の大切さを認識し、簡単に捨てることができないという意識を表現しています。近年、サーキュラー・エコノミーやアップサイクルの普及が進み、人々の間でリサイクルや再利用が日常的になってきました。特に日本独自の「もったいない」の精神が、環境意識とともに社会に浸透し、さらに社会実装が促進されることが期待されています。
2. ニッポンのウェルビーイング
「ウェルビーイング」とは、肉体的・精神的・社会的に満たされた状態を意味し、すべての人が幸せを享受できる社会が目指されています。ここ数年、政府や自治体、企業がこの理念に基づき様々な取り組みを行ってきました。2025年、日本のウェルビーイング文化が本格的に花開く年とされており、FRaUは「ニッポンのウェルビーイング」を探求する旅を始めます。個人の幸せが家族やコミュニティ、さらには世界中に波及することが期待されます。
3. スポーツと創る未来
スポーツは、健全な心と社会貢献につながる重要な要素です。大谷選手の活躍など、スポーツを通じて人々に勇気を与える場面が増えています。団体や企業も、スポーツを通じた地域活性化や社会貢献に注力しています。2026年には、これらの取り組みが「点」から「線」「面」に広がり、コミュニティの形成やウェルビーイングの向上に寄与することが期待されています。
4. S-TRIP – わが地域のすばらしさ再発見
「S-TRIP」は、サステナブルな旅やSDGsをテーマにした造語です。FRaUはこれまで、日本各地の魅力やエシカル・ラグジュアリーを探し続けてきました。地方エンパワーメントが進む現代、地域の美点を再発見する動きが活発化しています。2026年には、さまざまな地域の魅力が日本全体のサステナビリティに寄与することが期待されています。
5. 話そう、気候危機のこと
気候変動は無視できない現実です。様々な意見や情報が飛び交う中、私たちが共通して話し合い、理解を深めることが必要です。FRaUはこの課題に向き合い、未来世代の幸福に繋がる対話を重視しています。時間との戦いが続く中、何ができるのかを問いかけていきます。
6. 木と森がつくる未来
日本は約67%が森林である国ですが、そのほとんどが適切に管理されていません。放置された森ではCO2の吸収能力が低下し、多様性が失われつつあります。FRaUは過去に、「木と森がつくる未来」をテーマにした特集を行い、2026年にもこの問題に挑み続けます。伐採と植樹のバランスを考え、持続可能な森を復活させる必要があります。
FRaUの今後
FRaUは、これらのキーワードを通じてサステナビリティの普及に努め、2025年12月には新刊『FRaU SDGs MOOK 森と海が教えてくれる、きもちのいい暮らし』を発売します。また、FRaUは様々な視点からサステナブルな暮らしをサポートする商品やイベントを展開していきます。SNSや公式サイトを通じ、多くの人々にサステナビリティの重要性を伝えていきたいと考えています。