杉乃井ホテルの新たな試み
別府温泉に位置する杉乃井ホテルが、来る2025年2月から新しいアートプロジェクトとして、JUNPHANT氏がデザインしたラッピングバスの運行を始めることになりました。この事業は、地域のアート振興活動の一環としてスタートし、大分県や別府市に根ざしたアーティストの支援を目的として展開されます。
JUNPHANT氏について
JUNPHANTは、元気でカラフルな動物キャラクターを描くイラストレーターであり、その独特のスタイルは多くのファンを魅了しています。特に、象をイメージした作品が有名で、彼の描く可愛らしいキャラクターは、見る人に親しみやすさと楽しさを与えてくれます。
杉乃井ホテルでは、彼のオリジナルイラストを使ったラッピングバス2台を用意し、別府駅からホテルへの送迎を行います。このバスは「宙館」「星館」「虹館」といった杉乃井ホテルの象徴的な施設をモチーフにしたデザインで、別府を感じさせるイラストが施されています。そのため、乗車するだけでなく、街を移動する楽しさも提供されることでしょう。
アートと観光の融合
杉乃井ホテルは、地域文化を大切にする企業として知られており、その取り組みのひとつが「杉乃井アートギャラリー」です。ここでは、地元アーティストの作品展やワークショップが開催されるなど、アートを楽しむ機会が豊富にあります。今回のラッピングバスプロジェクトは、「杉乃井アートギャラリー」に続く第二弾として位置づけられ、多くの観光客や地域住民に新たなアート体験を提供します。
別府市の文化振興活動
別府市では、1998年から続く「別府アルゲリッチ音楽祭」や、NPO法人「BEPPU PROJECT」のアート作品展示など、様々な文化芸術イベントが開催されてきました。地元のクリエイターやアーティストの支援をすることで、観光資源の発掘や地域活性化に貢献しています。
杉乃井ホテルはこうした地域の取り組みに共感し、アートを通じて別府を訪れる人たちに新しい体験を提供することを目指しています。芸術を楽しむことで、観光客が地元の文化をより深く理解できることが期待されます。
サステナビリティへの取り組み
また、杉乃井ホテルを運営するオリックス・ホテルマネジメントでは、地域との共生を重視したサステナビリティの取り組みも進めています。「脱炭素化」や「地域共創」をテーマに、地域の魅力を発信するためのさまざまなプロジェクトを展開しており、今回のラッピングバスもその一環です。
まとめ
杉乃井ホテルが実施するJR別府駅とホテルを結ぶラッピングバスは、単に便利な交通手段であるだけでなく、地域文化を知る絶好の機会とも言えます。アートに包まれた旅を通じて、訪れる人々が別府の魅力を再発見し、楽しんでいただけることを期待しています。2025年の運行開始に向けて、地元の皆さまはもちろん、全国のアートファンからの注目も集まることでしょう。