ステーブルコイン送金の新展開
2025-09-30 13:29:39

韓国金融機関が参加するステーブルコイン送金基盤「Project Pax」の進展

プロジェクト背景



最近、クロスボーダーステーブルコイン送金プロジェクト「Project Pax」が重要な進展を見せました。このプロジェクトは、Progmat, Inc.などの企業が中心となり、Swiftを活用したステーブルコイン(SC)の送金基盤を構築し、各国金融機関との連携を強化することを目指しています。プロジェクトの目的は、AML(マネーロンダリング防止)やCFT(テロ資金供与防止)に関する規制への対応、既存の送金オペレーションとの統合、企業によるセキュリティ朱防の利用ハードルの解消です。

フェーズ1の完了



Project Paxは現在、韓国金融機関との連携を強化しています。この度、技術検証のフェーズ1が無事に完了し、これを受けて新たに韓国の複数の金融機関がプロジェクトのフェーズ2に参加することが決まりました。具体的には、新韓銀行、NH農協銀行、Kbankなどが新たに加わり、商工組合中央金庫(商工中金)なども参加しているため、日本・韓国間での送金におけるさらに実務的な技術検証が期待されています。

フェーズ2の展望



フェーズ2では、日韓の銀行が、より実務に即した条件で技術検証を行い、商用化の実現に向けたポイントを洗い出します。特に、金融機関がProject Paxの構築した基盤をどのように導入するか、商業システムの開発に関しても議論される予定です。これにより、金融機関の参加が拡大し、クロスボーダー送金の効率性が一層高まることを目指しています。

韓国の法的枠組みについて



韓国では、SCに関連する法的枠組みの整備が進められています。これにより、プロジェクトに関する課題や、国内における送金の環境整備が期待されています。法的基盤が整えば、送金プロセスがスムーズに開始できる可能性が高まるでしょう。

今後の展開



Progmat及びDatachainは、フェーズ2の結果に基づいて、金融機関が導入しやすい商用システムの開発を進め、その成果を国内外の金融機関に還元できるよう努めます。このプロジェクトを通じて、日韓金融取引の高度化が実現することを願っています。開発に参加する各企業の役割は重要で、特にFairsquarelabは韓国企業との連携を進め、実証実験を後押しする役割を担っています。

結論



Project Paxが新たなステーブルコインの送金基盤としての成長を目指す中、日韓間の金融システムの連携は着実に進んでいます。今後の展開に期待が高まると同時に、クロスボーダー送金の仕組がどのように進化していくのか、注目したいところです。


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会社情報

会社名
株式会社Datachain
住所
東京都港区六本木3-2-1六本木グランドタワー35階
電話番号

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