お一人さま問題調査
2026-03-31 12:59:55

医療機関の「お一人さま」患者応対に関する調査結果

医療機関の「お一人さま」患者応対に関する調査結果



日本医療介護事業連合会が実施した最新の調査によると、全国の医療機関において身元保証人が不在の患者、いわゆる「お一人さま」の受け入れ体制と、そのために必要な支援についての実態が見えてきました。この調査では、73の医療機関からの有効な回答を基に、現場の医療従事者が抱える業務負担や、地域全体でのサポート体制の構築に向けた課題が明らかにされました。

調査の背景と目的



日本は急速に高齢化が進んでいるため、単身世帯や身寄りのない高齢者が増加しています。この状況は医療機関にとって深刻な課題であり、身元保証人がいない患者の受け入れや退院支援が重要なテーマとなっています。しかし、医療機関の現場では、対応ルールや社会的支援体制が未整備なことから、医療従事者に過度な負担がかかっているとの指摘がされています。この調査はその実態を把握し、今後の連携や支援体制のあり方を検討するための基礎資料を提供することを目的としました。

調査結果と課題



調査結果では、58%の医療機関が身元保証人不在でも無条件で患者を受け入れていると回答しました。しかし、現場の医療従事者は危機感を抱いており、主な課題として「医療ソーシャルワーカー(MSW)および退院支援看護師の業務負担」が挙げられました。その他にも「医療費未払い」や「ベッドコントロールの停滞」が主要な問題として指摘されています。

92%の調査対象者が「MSWまたは退院支援看護師が個別に対応」しているとし、組織的な対応や専門窓口の設置が進んでいないことが明らかになりました。さらに、「高齢者等終身サポート事業」に関しては、ネガティブなイメージや理解不足が多く見受けられ、信頼性の判断にも課題が残っています。

解決に向けたステップ



今後、解決に向けた取り組みとして最も多く挙げられたのが「専門相談先との連携」です。この回答をした医療機関の62%は、今後日本医介連とのさらなる連携を望んでいました。この調査結果は、「お一人さま」問題に対する地域全体での支援体制を構築していく上での基盤となるでしょう。

日本医介連の今後の取り組み



日本医療介護事業連合会は、今回の調査結果をもとに、以下のような取り組みを強化する方針です:
  • - 医療機関向けの院内研修や情報提供を通じて理解を促進。
  • - 医療・行政・介護福祉・民間サービスなど関係機関をつなぐネットワークを構築。
  • - 現場の課題を解決するための取り組みの実装と検証。

日本医療介護事業連合会は、医療従事者や介護従事者が本来の業務に専念できる環境を守りつつ、身寄りのない方々でも安心して医療や介護を受けられる社会の実現に向けて活動してまいります。

調査概要



  • - 調査名:「お一人さま」支援の本格始動に伴うアンケート
  • - 調査対象:全国の医療機関
  • - 回答者:院長・理事長・事務長などの経営・管理層
  • - 有効回答数:73施設
  • - 調査期間:2026年1月下旬〜2月上旬
  • - 調査方法:インターネットアンケート

結論



医療機関が「お一人さま」に適切な支援を行うためには、医療と介護、行政などの多方面からの連携が不可欠です。調査を通じて得られた実態を理解し、今後の取り組みに活かしていくことが求められています。


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会社情報

会社名
一般社団法人 日本医療介護事業連合会
住所
東京都世田谷区太子堂1丁目12-39三軒茶屋堀商ビル4階
電話番号
03-4400-1189

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