株式会社refactoryが挑む町工場の革新
株式会社refactoryは、町工場の経営課題を解決するために創業された企業。始まりは2017年の副業解禁から始まり、代表の守屋は町工場の経営者からの相談を受けたことで、その厳しさを知ることに。特にハイテク産業が集まる地域であるにもかかわらず、情報の遅れや販路の不足に直面している町工場の現状を変えるため、refactoryは誕生しました。
狩猟用具通販サイト「イノホイ」
refactoryが最初に手掛けたのは、狩猟や鳥獣被害対策に使用される箱罠やくくり罠を販売する通販サイト「イノホイ」(
inohoi.com)です。このサイトを通じて、初期には町工場と連携し、製品を直接消費者に届ける仕組みを構築しました。現在では、製造を町工場から外部に委託し、さらには国内外のメーカーと協力して、様々な関連商材の販売も手がけています。
経営ノウハウで町工場の支援
refactoryの強みは、創業者が前職での経験を持ち、1000以上の自社サイトの開発と運営を手掛けたメンバーたちが揃っていることです。システム開発やクリエイティブなマーケティング、経営管理業務、物流に至るまで、内製化を進めています。これにより、町工場が抱えるEC関連の経営課題に対して、柔軟かつ迅速な解決策の提供が可能になっています。
未来への展望
創業から2年を経て、1億円以上の流通を達成したrefactoryですが、現状の需要は町工場のキャパシティを超えており、安定した商品供給が課題となっています。これを受け、自社で町工場を運営することも視野に入れており、ものづくり企業への変貌を試みる計画を立てています。
特に注目すべきは、単なる製造業への参入だけでなく、refactoryの強みを生かしたデジタルトランスフォーメーション(DX)を掲げている点です。これにより、町工場の未来を再定義することを目指しています。
副業の有効性とキャリア形成
refactoryでは、副業を通じて得られる経験や人脈の重要性を強く認識しています。副業によって様々なスキルや視野を広げられることは、メンバー各自のキャリアにとっても非常に価値あることです。これは企業全体にも良い影響を及ぼすと考え、メンバーへの副業推進を積極的に行っています。
まとめ
株式会社refactoryは、町工場を救うためにEC事業に挑み続けており、地域経済の発展にも寄与しています。現在の取り組みを通じて、より多くの町工場が蘇生し、地域活性化につながることが期待されています。今後の展開にも目が離せません。