環境配慮型素材「LIMEX Sheet」が建装材に採用
株式会社TBMが開発した「LIMEX Sheet」が、TOPPANグループのTOPPAN株式会社によって建装材用途向けの化粧シートに初めて採用されたことが明らかになりました。この採用は、環境問題への取り組みが急務とされる現代において非常に意義深いものといえるでしょう。
持続可能な社会の実現に向けて
近年、地球温暖化が進行する中、企業が環境問題に対処することが求められています。特に建設業界においては、環境に配慮した素材の使用が顕著に増加しています。「LIMEX Sheet」は、無機物を主原料とすることで石油由来プラスチックの使用を減少させ、CO2を含む温室効果ガスの排出を抑制することが可能です。
特徴的なのは、TBMが運営する宮城県の工場において、実質的に「CO2排出係数ゼロ」の電力を使用している点です。これにより、製品全体のライフサイクルにわたって温室効果ガスの排出量を削減する取り組みがなされています。
TOPPANの建装材への取り組み
TOPPANでは、住宅分野において化粧シートにおける環境対応を進めています。これまでの石油由来プラスチックからの脱却を検討しており、その一環として「LIMEX Sheet」が評価された結果、今後の導入に至ったのです。この決定は、持続可能な素材の需要が高まる中での重要なステップとなるでしょう。
LIMEX Sheetの特徴
「LIMEX Sheet」は、炭酸カルシウムなどの無機物を50%以上含む複合素材で、以下のような特長があります。
- - 資源の保全: プラスチックや紙を製造する際の石油、水、森林資源の使用を削減します。
- - 耐久性と耐水性: 屋外や水回りでも使用できる高い耐久性と耐水性を誇ります。
- - 多様な用途: 既存の印刷・加工設備を利用することで、幅広い製品への応用が可能です。
このように「LIMEX Sheet」は、環境への配慮に加えさまざまな用途に柔軟に対応できる革新的な素材です。
未来への展望
TBMは今後も、持続可能な社会の実現に向けて環境配慮型素材の普及を推進していくとしています。「LIMEX Sheet」の採用が、業界全体における環境意識の向上に寄与することを期待しています。
詳細情報や問い合わせは以下のリンクから確認できます。
この採用がもたらす影響は、建装材業界だけでなく、全ての産業における環境配慮の促進に寄与することでしょう。