阪急電鉄は、2025年春より駅での介助をWEBで予約できる新たなサービスを導入します。このサービスは、英国発のTransreport Limitedが提供するもので、介助が必要なお客様が、事前にウェブサイトを通じてスムーズに介助を依頼できるシステムを構築します。これまで、車いす利用者や視覚障害者などが、駅係員に直接助けを求めたり、電話を使って予約をする必要がありましたが、新しいサービスによって、時間や場所を気にせずに、オンラインで簡単に介助を依頼できるようになります。
阪急電鉄では、毎年約25万件の介助依頼を受けており、今後の高齢化社会や労働力不足を考慮し、より多くの人々が利用しやすい環境を整えていく必要性を認識しています。そのため、この新サービスを導入することにしました。さらに、2024年4月には、TR社の駅係員専用アプリを既に導入しており、介助依頼の管理をデジタル化しています。このアプリは、新たな介助予約システムと連携し、駅係員の調整や介助対応をスムーズに行うためのサポートを提供します。これにより、サービスの向上につながることを期待しています。
介助予約の流れは非常にシンプルです。お客様は、名前やメールアドレスを登録し、乗車駅、降車駅、乗車日時を指定して、必要な介助内容を選ぶことができます。予約が完了した後、駅係員がその情報を確認し、受付完了のメールが送信されます。当日、駅に到着した際には、予約時に伝えた名前を係員に告げることで、スムーズに介助を受けることができます。
Transreport Limitedは、英国の主要な鉄道会社や航空関連企業に介助支援システムを提供し、障がい者や高齢者の移動のサポートを行っています。彼らは「移動の自由」を誰もが享受できる社会を目指しており、技術力の高いアジャイル型開発を取り入れています。このアプローチによって、サービスの改良を迅速に行うことが可能です。
また、彼らが提供する障がい者や高齢者向けの介助予約システムは、2023年のApple Design Awardsにおいて「包括性」カテゴリーにノミネートされ、その取り組みが評価されています。このように、阪急電鉄の最新サービスには革新的な技術と理念が込められており、お客様にとっての高い利便性を実現することが期待されています。
詳細な予約方法やサービスの開始日などについては、今後改めて発表される予定ですので、ぜひ今後の情報にご注目ください。阪急電鉄は、今後もお客様へより安心・快適にご利用いただけるサービスを目指し続けます。