JTBとLEAPSが競争力を強化する新サイト「anyBOUND」
2023年5月29日、株式会社JTBと株式会社LEAPSは新たに富裕層をターゲットとした体験型旅行のプラットフォーム「anyBOUND」のティザーサイトを公開しました。この新しいサイトでは、世界中の希少な旅行体験を提供し、特に訪日インバウンド市場の強化に注力するとのことです。
新サイトの背景と特徴
新サイト「anyBOUND」は、今秋公式にオープン予定であり、ブロックチェーン技術を活用した暗号通貨決済やNFTの販売機能を備えています。これにより、顧客とのコミュニケーションを深め、ニーズを把握し、新しい価値の創造を目指します。特に、日本国内においては地方自治体や観光協会などと共創し、日本文化の価値を掘り起こし、観光業の強化を図る方針です。
日本政府観光局(JNTO)の統計によると、2024年の訪日外客数は3,600万人を超えると予測されており、JTBは「送客」と「誘客」の両面から戦略を策定しています。デジタル庁が推進するWeb3.0に基づく新たな経済成長の柱として、ブロックチェーン技術の導入が高まる中、JTBは富裕層セグメントにおける成長機会を見逃せません。
目指すべき新しい旅行提案
このプラットフォームでは、世界発・世界着のボーダーレスなサービス展開を目指しています。これまでのような発着の縛りがなく、現地集合・現地解散を前提としたオーダーメイドの販売方法を採用することで、旅行者に新しい自由度を提供します。また、希少なコンテンツの発掘や企画、開発にも力を入れ、酒樽の権利販売などの多様な商品ラインも用意されています。
ブロックチェーン技術を駆使することで、従来の決済手段に加え、暗号資産を用いた新たな取引形態の導入が視野に入っています。旅行の権利や物理的な所有権をNFTとして販売することで、新たな収益モデルを構築する考えです。
各社の役割分担
JTBは日本国内外に広がる354拠点のネットワークを活用し、希少コンテンツを掘り起こし富裕層向けの旅行をオーダーメイドで提供します。LEAPSはブロックチェーン技術の実装に取り組み、新たなサイトの開発を通じて顧客に新しい体験を提供します。また、Pacific MetaはWeb3関連のリサーチやマーケティングを通じて、強力なサポートを行います。
今後の展望
「anyBOUND」は、単なる旅行プラットフォームに留まらず、酒樽の権利や不動産の共同所有といった新しいビジネスモデルへも展開を図っています。さらに、日本国内の地方自治体や観光協会とも連携し、日本文化の新しい価値を引き出し、経済の活性化を目指します。
JTB、LEAPS、Pacific Metaの三社はそれぞれの強みを活かし、旅行業界に新たな価値を創出していく予定です。この新しい試みは、訪日観光だけでなく、国際的な体験の提供に大きな影響を与えるでしょう。
お問い合わせ
詳細については、JTB、LEAPS、Pacific Metaの公式サイトからも情報を取得できます。今注目の「anyBOUND」に、これからも目が離せません。