リモート制作の新時代
2025-09-24 17:25:50

NTTドコモビジネスとTBSテレビ、リモートプロダクションセンターの創設で新たな映像制作の形を実現

新たな映像制作の形 – NTTドコモビジネスとTBSテレビの共同プロジェクト



NTTドコモビジネスとTBSテレビは、リモートプロダクションセンターを共同で構築したことを発表しました。このセンターは、映像制作の効率化と高度化を目指し、特に大規模なスポーツイベントに特化した新しいプロダクション手法を実現するためのものです。

1. リモートプロダクションの意義


現代の映像制作において、イベントの中継車を現地に派遣し多くのスタッフを割く方法は、時間とコストの両面で一層の効率化が求められる課題となっています。特に技術者数の減少や働き手の不足といった社会問題も背景にある中、リモートでの制作活動は重要な解決策として浮上しています。この新しいセンターでは、撮影現場と制作拠点をネットワークで接続し、「映像制作のIDX(インダストリーデジタルトランスフォーメーション)」を進めます。

2. リモートプロダクションセンターの機能


今回の取り組みでは、国立競技場をIOWN APNと呼ばれる高性能ネットワークでリモートプロダクションセンターに接続することにより、制作拠点に縛られない柔軟な環境が整いました。この新たなセンターは、TBSの制作チームと連携し、リアルタイムで映像と音声を伝送しながら番組制作を行うことができる、高度な技術環境を提供します。

2.1 IOWN APNの活用


このリモートプロダクションの成功の鍵となったのが、IOWN APNの導入です。このネットワークは、映像の非圧縮伝送を可能にすると同時に、時間遅延や信号の揺らぎがない安定した通信環境を実現しました。これにより、過去最大規模の生中継で20チャネルの映像を同時送受信することができました。

3. プロジェクトの成果と今後


リモートプロダクションセンターの導入により、今後のライブスポーツ中継や大型イベントにおける制作モデルが大幅に改善される可能性があります。現地設営の最小化や、複数会場での中継の効率化が進むことで、コスト削減と高品質な制作が両立できるでしょう。さらに、放送局や制作会社、ネットワーク運営者の間での技術連携促進にも寄与すると期待されています。

3.1 各社の役割


本取り組みは、NTTグループとTBSテレビの共同で進行しました。具体的には、TBSテレビがリモートプロダクションセンターの構築支援を担当し、NTTドコモビジネスはその運用を行い、NTT東日本はIOWN APNの提供と管理をしています。この協力体制は、今後の映像制作業界の発展に大きな役割を果たすでしょう。

4. 最後に


技術の進歩により、今後はリモートプロダクション関連技術や5Gを用いた映像制作のビジネス化が模索され、制作の質の向上を図っていく予定です。映像制作に革命をもたらすこの取り組みは、今後の業界標準となることが期待されており、の全体的な改革につながるでしょう。


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会社情報

会社名
NTT東日本株式会社
住所
東京都新宿区西新宿3-19-2
電話番号

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