調査概要と背景
スタディプラス株式会社のStudyplusトレンド研究所は、2024年7月22日から26日の間に全国の高校生1,401名を対象に「SNSに関する調査」を実施しました。本調査では、特にInstagramの利用傾向に焦点を当ててその実態を探りました。Instagramは、多くの高校生にとって興味深いプラットフォームであり、日常生活においても重要な役割を果たしています。
主要な発見
調査結果からいくつかの興味深いトピックスが浮かび上がりました。以下に、各トピックスについて詳しく見ていきましょう。
1. Instagramの利用頻度の高さ
Instagramの利用頻度は他のSNSと比較しても高いことが分かりました。月に1回以上投稿するユーザーの割合は、XやTikTokと比べて多く、特に「たまに投稿する」層が他のプラットフォームよりも目立つ結果となっています。具体的には、Instagram利用者の約15%が月に1回以上の投稿を行っていることが確認されました。
2. 複数アカウントの運用方法
しばしば複数のアカウントを持つユーザーが見受けられ、特に鍵(非公開)アカウントの利用が多いことが調査から明らかになりました。調査に参加した高校生の中には、プライバシーを重視し、親友やフォロワーとの親密度に応じでアカウントを使い分けるケースが多く見られました。例えば、高校3年生のHさんは、異なるテーマや関係性に基づいて、合計6つのアカウントを運用しています。
3. DMを通じての人間関係の拡大
約3人に1人の学生が、毎週1〜3個の新しいアカウントをフォローしていることが分かり、DM(ダイレクトメッセージ)を利用して4人以上の相手とやりとりをしているのは約20%にのぼります。また、Instagramを通じて新しい相手と出会う機会も増えており、7人に1人はDMのやりとりをきっかけに初対面の人と会った経験があると回答しました。
4. 投稿作成にかける時間
Instagramの投稿にかける時間も注目を集めています。約15%のユーザーが1つの投稿に30分以上費やす一方で、40%は10分以内に済ませる傾向が見られます。投稿には、自己表現や他者とのつながりを考慮した戦略があることが伺えます。
5. フォロワーや過去の投稿の整理
フォロワーの整理を行う高校生は多く、中には年に1回以上整理を行う人が50%に達しました。さらに、5人に2人は自分の過去の投稿を年に1回以上見直しています。これは、高校生がどれほど意識的に自らのイメージを管理しているかを示すものです。
6. キャラクター設定の重要性
最後に、利用者の約70%が各アカウントでキャラ設定を行っていることがわかりました。これにより、彼らは異なる場面でも自分を表現しやすくしています。
調査の所感
この調査から、Instagramは高校生にとって非常に重要な「社会」として機能していることが分かります。彼らは多くの人とつながる一方で、自己防衛の意味も持たせながら複雑なオンライン生活を築いていることが浮き彫りになりました。これに対して、大人たちがどう受け止めるかは今後の社会理解において重要なポイントになるでしょう。
まとめ
本調査は高校生のInstagram利用実態を探る貴重なデータを提供しました。今後も彼らのSNS利用状況は変化し続けるでしょうが、その背景には自己表現や社会関係の変化が密接に関わっていることが理解できました。詳しい結果については、Studyplusトレンド研究所の公式サイトで閲覧可能です。