新たなキャリア形成を目指すMR向け研修プログラムの導入経緯と期待

MR向け新規事業開発プログラムの導入日

製薬業界での営業職であるMR（メディカル・リプレゼンタティブ）が抱えるキャリアの不安が高まる中、シミック・アッシュフィールド株式会社は新たな研修プログラム「MRスクエア」を発足させ、スターコネクトの協力を得てMR向けの新規事業開発教育を行うことになりました。

COVID-19による業界の変化

COVID-19の影響を受け、製薬業界のMRの役割や職場環境は大きく変化しています。最近の調査によると、現役のMRの83.7％が自身のキャリアに対して不安を感じているという結果が出ています。このような状況下で、現場から課題を解決するためのスキルを身に付ける機会が不足していることが課題として浮き彫りになりました。

「MRスクエア」の目的

シミック・アッシュフィールドは、社員のキャリア形成を支援するために多様な施策を展開していますが、その一環として新たに「MRスクエア」を設立しました。このプログラムは、事業開発や法人営業、新規事業のキャリアを目指すMRに向けたビジネススキルを習得する場を提供します。特に、現場で感じた課題を形にするためのスキルと機会を供給することを目的としています。

新規事業開発集中講座の内容

MRスクエアでは、2日間の集中講座と3ヶ月間の伴走プログラムを通じて、現場で感じた課題を新規事業にしっかりと落とし込む方法を学ぶことができます。何気ない日常の中で気づく問題点をビジネスプランに変換する技術を身に付けることができ、参加したMRは新しい知見を持ち帰ることが期待されています。

参加者と期待される成果

本プログラムに参加するのは公募で集まった現場MRの12名です。彼らは、現場での気づきを元に新規事業開発の考え方を学び、業務の改善に資する提案を行う流れを加速させることが期待されています。未来として、彼らが顧客との対話を通じて発見した課題から新たなヘルスケアサービスが創出されることを目指しています。

導入の背景と専門家の声

シミック・アッシュフィールドの事業開発・マーケティング本部長である口山欣男氏は、MRは医療現場で様々な課題を感じ取っており、その特性を考慮して新たなビジネスを生み出すための場としてMRスクエアを企画したと語っています。研修では、参加者がインプットを受けつつグループワークを進めることで、自ら感じる課題から新規事業を構築するプロセスを学んでおり、非常に高い満足度を促しているとのことです。