新しい時代の営業力向上に向けた協業
株式会社Sapeetが、リサーチ業界の実力派である株式会社クロス・マーケティングと手を組み、営業AIエージェントを活用した新たなプロジェクトを開始しました。本プロジェクトは、企業の営業力を最大化することを目的としたもので、双方の知見を融合させることによって実現を目指します。
プロジェクトの背景
リサーチ業界リーダーであるクロス・マーケティングは、22年のキャリアの中で1万件を超える調査を実施してきましたが、AI時代における営業プロセスの刷新が緊急の課題となっています。特に、営業担当者が持つ「勘」や「コツ」といった暗黙知を体系化し、AIが活用できる形でデータ化する取り組みが不可欠です。Sapeetは、ベテランのノウハウを再現する「Expert AI」技術に注力しており、営業分野においてもAI活用を推進してきました。
新しい営業AIの体制
この取り組みでは、営業担当者、マネージャー、事業責任者それぞれの業務をAIエージェントがサポートする体制を整備します。これにより、次のような効果を期待しています:
1.
業務量・質の向上
- AIを活用することで、提案の質が向上し、営業アクションの効率が上がります。
2.
データの蓄積と学習
- 使用すればするほど、企業独自の知見がAIに蓄積され、より背景に合った情報提供が行えるようになります。
3.
人間の活動の最適化
- 顧客対応や創造的な業務に集中できるようになるため、より深い関係構築が可能となります。
まずは、担当者向けに商談管理やリサーチ、仮説構築、商談動画を用いた自動化機能などが提供されます。これにより、これまで手が回らなかった案件にも対応できるようになるため、営業活動の効率と質が向上します。
マネジメントと育成の新たな視点
このプロジェクトにより、営業データの可視化が進むことで、マネージャーは営業進捗を一元的に把握できます。また、事業責任者は蓄積された現場データを活用し、市場変化に迅速に対応する戦略立案を行えるようになります。これにより、従来のスキル依存を減らし、全体の成果を最大化する体制を整えます。
今後の展開
営業AIエージェントの基本機能はすでに実装され、現在特定チームでのパイロット運用が開始されています。今後は、パイロットで得た成果をもとに全メンバーへ展開させ、さらには他部門への導入も視野に入れています。また、業界全体に展開できるサービス化も検討中です。その結果、商談獲得から受注後のフォローアップまでを包括的にサポートする営業DXソリューションへと進化させていく予定です。
このプロジェクトは、今後の営業業界におけるAI活用の新たなスタンダードとなることでしょう。両社の協力による新しい営業体制が、今後の成果をどのように引き出すのか、注目が集まります。