ERPCの全リージョン移行について
ERPC、Solana RPC(HTTP / WebSocket)は、全てのリージョンのRPCノードをFiredancerクライアントに移行しました。特にFrankfurtリージョンにおいては、SWQoS用ノードを除くすべてのノードが新しいクライアントに切り替えられました。この移行により、ERPCの共有HTTPSエンドポイントは、他社の専有RPCノードと比較しても非常に高速で、低レイテンシと処理の安定性が実現されています。
Solana RPCのレイテンシと安定性の課題
RPCはSolana開発において、トランザクション送信やアカウント状態の取得など、さまざまな操作を支える重要な基盤です。しかし、RPCのレイテンシは、物理的な距離やネットワーク経路、さらにはTLS暗号化のオーバーヘッドによって影響を受けます。特に、共有RPC環境では、複数のユーザーが同じノードを使用するため、レイテンシやばらつきが生じやすいといった問題がありました。
ERPCは、これらの課題に対処するため、グローバル配置のノード設計を行い、エッジ配信やShredsフィードの活用に取り組んできました。Firedancerへの移行はその一環であり、これまでの努力を活かす形となっています。
Firedancerの設計と目的
Firedancerは、C言語によってフルチューニングされたSolanaクライアントであり、理論上の性能ではなく、実際の運用性能の向上を目的としています。これにより、メモリ管理や処理パス、ネットワーク処理の最適化が徹底され、同じハードウェア環境でより安定した低レイテンシと高効率を実現しています。実際に、Firedancerはtestnetとdevnet環境に導入され、従来のagaveクライアントに比べてメモリ使用量を抑えながら、低レイテンシを維持し、処理の限界を向上させることに成功しました。
移行の具体的な内容
ERPCは、FrankfurtリージョンにおけるSWQoS用ノードを除く全てのリージョンのSolana RPCノードをFiredancerに切り替えました。この移行は、特別な設定変更や移行作業を行うことなく、既存のユーザーにも恩恵がもたらされます。Frankfurtリージョンについても、FiredancerによるSWQoS機能が対応次第、段階的に移行を進める予定です。
ERPCのグローバル配置
ERPCは、Solana RPCを世界中の7つの拠点に配置されたフルノードとして提供しています。その際、300以上のエッジデータセンターを活用し、最寄りの地点を経由して最短経路でデータを配信します。この構成により、低レイテンシと安定性が同時に実現されるのです。
共有RPCとプランについて
Firedancerへの移行により、共有HTTPS RPCエンドポイントでも低レイテンシと安定性の向上が確認されています。また、Unlimitedエンドポイントを利用することで、TPS制限やオーバーヘッドが排除されたHTTP/WebSocket RPCを提供。ERPCプラットフォーム上のVPSを活用すれば、基本的なSolana RPCメソッドの実行も可能になります。
研究開発の今後について
ERPCは今後もレイテンシと安定性の両立を軸に、Solana RPC基盤の研究開発を続けます。FiredancerによるSWQoS機能の対応完了後、Frankfurtリージョンの移行も視野に入れ、継続的な改良を重ねていく方針です。
ご挨拶と相談窓口
ERPCを愛用してくださる皆様に感謝申し上げます。2026年も速度と安定性を追求してまいります。構成選定や具体的な相談は、Validators DAO公式Discord(
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