ゴルフコースの美しさを写真で体感
2025年10月29日から11月11日まで、高崎髙島屋5階特設会場において、「ゴルフコース大地の意匠」と題した山田兼道氏の写真展が開催されます。この展覧会では、日本を代表する著名なゴルフコースの風景が「あるがまま」の姿で切り取られ、訪れる人々に新たな文化体験を提供します。
展覧会の見どころ
山田兼道氏は、ゴルフを単なるスポーツに留めず、文化の一部と位置づけています。彼の作品は、日本各地に存在する名コースの静謐さを感じさせ、ゴルフの本質と日本文化の自然主義が融合した景観を映し出しています。
展覧会では、特に代表的な15作品が紹介され、多くのメディアでも取り上げられ、ゴルファーからの支持を得てきました。中でも、武蔵カントリークラブ・笹井コースや、烏山カントリークラブ・本丸コース、天城高原ゴルフコースなど、選りすぐりのコースが登場します。
ゴルフコースの設計者
今回の写真展は、C・H・アリソンと井上誠一という、ゴルフコース設計における日本の巨匠たちの足跡にもスポットを当てています。アリソンはイギリス・ランカシャーで生まれ、オックスフォード大学でゴルフやクリケットの選手としても名を馳せました。特に、彼は日本のゴルフ界に多大な影響を与え、井上誠一との出会いが重要なターニングポイントとなりました。
井上は東京出身の著名な眼科医の家に生まれ、病気療養中にアリソンと出会って以降、数々の名コースを設計しました。彼の手がけたコースは、現在でも日本のゴルフシーンにおいて重要な役割を果たしています。
山田兼道氏の背景とスタイル
山田兼道氏は群馬県前橋市出身の写真家で、近年はゴルフコースに焦点を当てた作品を通じて、文化の原風景を捉えようとしています。彼のライフワークといえるこのテーマは、写真集「井上誠一 大地の意匠」や「いつかここで井上誠一のゴルフコース」など、多くの反響を呼びました。また、毎日新聞やサンケイスポーツにおいてコラムを連載していることで、彼の視点は広く知られることに.
先進的な制作技法
展覧会の作品は、最新のデジタル技術を駆使したジクレー印刷により制作されています。この技法は、高品質な写真版画を実現するもので、耐光性の高い顔料系インクを使用しています。各作品は限られた枚数の中から選ばれ、作者直筆のサインが入るなど、極めて高い品質が求められています。
おすすめの訪問日
特に、11月8日の午後2時から5時までの間には、山田兼道氏が来場予定です。彼に直接会い、作品に込められた思いや、日本のゴルフ文化に対する考え方を聞く貴重な機会です。ぜひこの機会を見逃さず、ゴルフが織りなす文化と自然の美しさを感じに来てください。
この写真展は、ただの視覚的な体験だけではなく、ゴルフが持つ精神性や文化的背景を再確認する場にもなるでしょう。ぜひ、一度お立ち寄りください。