PriceHubbleが国際保証基準ISAE 3000を取得し不動産テックの新時代へ

PriceHubble、国際保証基準 ISAE 3000を取得

スイスの不動産テック企業であるPriceHubbleが、AIによる不動産査定の信頼性をさらに向上させるため、国際保証業務基準「ISAE 3000」の認証を取得したことを発表しました。この認証は、融資関連業務のためのガイドラインであるEBA（欧州銀行監督局）の基準に準拠して行われ、外部の監査法人によって実施されました。具体的には、4大監査法人のいずれかが監査を行い、その結果としてPriceHubbleの不動産評価手法が規制基準を満たしていることが確認されました。

この認証の取得は、現在欧州の多くの銀行で施行されているEBAガイドラインに対応した取り組みの一環です。EBAのガイドラインは、不動産評価においてデータ主導型のアプローチを採用し、ESG（環境・社会・ガバナンス）基準の統合を推奨しています。金融機関は、これらの基準を遵守し、適切なコンプライアンスを実現するため、多岐にわたる施策を講じる必要があります。

PriceHubbleは、その開発プロセスや管理手法がしっかりと文書化されているため、外部監査においても確実にその信頼性が証明されました。これにより、同社の提供するデジタルソリューションが、融資関連の業務において求められるコンプライアンス基準を満たしていることが認められました。

さらに、PriceHubbleの取り組みはこれで終わりではありません。今後も新たな規制であるバーゼルIVへの対応を視野に入れ、技術開発を続けていくとのことです。これにより、ますます厳しくなる金融業界の規制に適応し、顧客に対して信頼できる情報を提供し続けることを目指しています。

PriceHubbleのサービス概要

PriceHubbleは、不動産業界向けに特化したデジタルソリューションを提供しています。その主な製品はビッグデータを基にした不動産査定とマーケットインサイトですが、これらは最新の分析技術と優れたビジュアライゼーションにより、市場に対する新たな透明性を提供しています。顧客は、PriceHubbleが生成する正確なインサイトを参照しながら、投資の意思決定や不動産の評価を行うことができます。

同社のソリューションは不動産バリューチェーン全体をサポートするもので、銀行、アセットマネージャー、デベロッパー、プロパティマネージャー、さらには不動産仲介業者など、さまざまなプレイヤーがBenefitを得ることができるよう設計されています。現在、PriceHubbleはスイス、フランス、ドイツ、オーストリア、日本、オランダ、ベルギー、チェコ共和国、スロバキア、イギリス、アメリカなど11か国で事業を展開し、約150名の社員が働いています。

詳細なサービスについては、公式サイト（PriceHubble）をご覧ください。