てんかん患者に朗報!ブリィビアクトの投薬期間制限解除のお知らせ

てんかん患者に新たな光明!「ブリィビアクト」の投薬制限解除について



ユーシービージャパン株式会社が製造する抗てんかん剤「ブリィビアクト®錠」が、投薬期間の制限を解除したことをご報告します。この新しい措置は2025年8月末に施行され、これにより医師は1回の処方で14日分を超える量を投与できるようになります。これにより、てんかん患者に対してより柔軟に治療を行うことが可能になります。

ブリィビアクトの背景



ブリィビアクトは、2024年6月に厚生労働省から製造販売承認を受け、同年8月には錠剤、そして今年の4月からは静注用製剤として市場で取り扱われてきました。このたび、錠剤の投薬期間制限が解除されたことにより、慢性的な疾患であるてんかんを抱える患者さんにとって、医療機関への通院間隔をより自由に設定できるようになります。この変更は、患者の生活の質(Quality of Life, QOL)の向上に大きく寄与することが期待されます。

てんかんの実態



てんかんは、推定有病率が約1%とされ、世界中に約6,500万人の患者がいる疾患です。日本国内でも約71万から93万人の患者が存在し、毎年8万6,000人が新たに発症すると考えられています。てんかん発作は3つの主要なタイプ—部分発作、全般発作、分類不能発作—に分かれており、特に部分発作は全症例の約60%を占め最も頻繁に見られます。

患者の多くは、長期間にわたる薬物療法を必要としており、しかしながら日本のてんかん患者の約30%は、単剤または併用療法を試みても発作の制御ができず、苦しんでいる状況にあります。このような中で、新たに開発された忍容性の良い抗てんかん剤への期待が高まっています。

ブリィビアクトの特性



ブリィビアクトは、脳内の神経終末に存在するシナプス小胞タンパク2A(SV2A)に結合することで発作抑制の作用を示します。高い親和性を持つことで、対処が求められる患者に対して、効果的な治療が行えるようになっています。ブリィビアクトは、欧州をはじめとする50か国以上で、部分発作の治療薬として承認されています。さらに、この薬は、用量漸増を必要とせず、初期用量からでも臨床的な効果を期待できるのが大きな特徴です。

UCBとユーシービージャパンの役割



ユーシービージャパン株式会社は、グローバルバイオファーマであるUCBの日本法人として、1988年に設立されました。この企業は、抗てんかん薬を中心に、関節リウマチや乾癬の治療薬も展開し、患者さんに新たな治療選択肢を提供することに注力しています。そして、700万人を超える患者の生活向上を目指し、引き続き医薬品の開発や疾患についての啓発活動に積極的に取り組んでいます。

まとめ



ブリィビアクトの投薬期間制限解除は、てんかん患者にとって素晴らしいニュースです。この新しい治療の選択肢は、患者さんの生活をより豊かにし、QOLを向上させる手助けになるでしょう。これからもユーシービージャパンは、患者とその家族のために、信頼できる医薬品の提供に尽力していくことを誓っています。

会社情報

会社名
ユーシービージャパン株式会社
住所
東京都新宿区西新宿8-17-1新宿グランドタワー13F
電話番号
03-6864-7500

トピックス(その他)

【記事の利用について】

タイトルと記事文章は、記事のあるページにリンクを張っていただければ、無料で利用できます。
※画像は、利用できませんのでご注意ください。

【リンクついて】

リンクフリーです。