ミスミ、図面検索AI「meviy Finder」でエンジニアリング業務の効率化を加速
株式会社ミスミグループ本社は、機械部品調達のAIプラットフォーム「meviy」に、新たな機能として図面データ検索AI「meviy Finder」を追加することを発表しました。2024年8月より順次開始予定で、無償で提供されます。
「meviy Finder」は、図面に記載された寸法、記号、テキストなどの情報を高度な図面認識AIが自動的に解析・蓄積することで、従来の手入力によるデータ登録作業を不要にし、業務の効率化を実現します。さらに、蓄積された情報からキーワード検索が可能となり、過去の図面を探す手間を大幅に削減できます。
「meviy Finder」の主な機能
AI図面キーワード認識機能: 図面から自動的にキーワードを抽出
AI類似図面検索機能: キーワードや類似性に基づいて過去の図面を検索
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図面データ共有機能: 検索した図面データを簡単に共有可能
ミスミはこれまで、調達業務における作図作業や見積もり取得の効率化、納期短縮、コスト低減に貢献してきました。しかし、調達以外の業務における課題も多く存在していました。そこで、同社は製造業従事者を対象にアンケート調査を実施した結果、「過去図面の検索、共有の効率化」が大きな課題として浮き彫りになりました。
「meviy Finder」は、こうした課題解決のために開発されたサービスです。図面探しに費やしていた時間を削減することで、エンジニアはより創造的な業務に集中できるようになり、全体的な業務効率の向上に貢献すると期待されています。
meviy Finder開発の背景
ミスミは、グローバル31.8万社(2024年3月時点)の製造現場を支える社会インフラとしての役割を担っています。同社はこれまで、3,000万点超の機械部品のCADデータダウンロードサービスや、部品選定・CADデータの入手から見積もりまでを行えるソフトウェアプロダクトである「RAPiD Design」「MISUMI FRAMES」など、多くのサービス・機能を無償で提供してきました。
「meviy Finder」は、2023年6月より提供を開始している「meviy 2D」で培った技術を応用して開発されたサービスです。ミスミは、「meviy Finder」を無償で提供することで、より多くのお客さまの非効率を解消したいと考えています。
今後の展望
今後、2D図面データだけでなく3DCADデータにも対応する予定で、さらなる機能拡張を進めていくとのことです。また、 「meviy Finder」と「meviy」を連携することで、図面検索から見積もり、発注までをシームレスに行えるサービスを目指し、ものづくりの生産性向上に貢献していくとしています。
ミスミについて
ミスミは、オートメーションの現場で必要とされる機械部品、工具・消耗品などをグローバルで販売しています。メーカーと商社の両方の顔を持つユニークな事業モデルと、それを支える事業基盤により、「グローバル確実短納期」を実現し、お客さまの利便性向上に貢献しています。