味の素、食事評価システム「ANPS-Day」を発表
味の素株式会社が、東京大学との共同研究を通じて栄養価値を科学的に評価する新たなシステム「ANPS-Day」を導入しました。このシステムは、1日の食事全体の栄養の質を正確に評価する手法として注目されています。
栄養プロファイリングシステムの進化
これまで味の素グループは、製品用や料理用、食事用の栄養プロファイリングシステム(ANPS)を開発し、さまざまな評価基準を設けてきました。この度新たに構築された「ANPS-Day」は、生活者の実際の生体指標を用いて評価するため、より信頼性の高い結果を得ることが可能となりました。
具体的には、たんぱく質、野菜量、飽和脂肪酸、ナトリウムの4つの項目を評価対象として設定し、さまざまなシーンでの食事の栄養状態を把握することを目的としています。
科学的な検証の結果
新しい評価手法の妥当性を確認するために、全国20地域から324人の健常な日本人成人を対象に調査を実施。4日間の食事記録と、尿を蓄尿しそのデータを分析することで、ANPS-Dayスコアとの関連性を検証しました。
その結果、ANPS-Dayスコアが高い群では心血管疾患リスクとされる尿中ナトリウム・カリウム比(Na/K比)が低いと確認され、1日の食事全体の栄養評価が実際の健康にどのように寄与するかが明らかになりました。
この研究成果は、国際的な学術誌「Nutrients」に掲載され、国内では初めて実際の生体指標を用いて行った評価として評価されています。
生活者に向けた「妥協なき栄養」の推進
味の素は、ANPSを通じて得られたデータを元に、生活者がより健康的な食生活を送れるよう支援することを目指しています。具体的には、栄養バランスの可視化や食事提案の実施を進め、誰もが科学的根拠に基づいた食事改善に取り組む環境を整えることを計画しています。
味の素グループは、2030年までに10億人の健康寿命の延伸を目指し、「妥協なき栄養」の理念を掲げて、継続的に栄養に関する研究と改善活動を行っていく方針です。
まとめ
この栄養評価システムの導入により、日本発の栄養評価技術が国際的に広まり、より多くの人々が健康的な食生活を享受できることが期待されています。今後も味の素グループは、科学的なアプローチを通じて健康的で快適な社会の実現に貢献していく所存です。