重宗玉緒の新たな挑戦、個展「拡張するキモノ」
現代美術界で注目を集めている着物・オブジェアーティスト、重宗玉緒(しげむねたまお)。彼女の個展「拡張するキモノ -EXPANDING KIMONO-」が、2026年の3月3日から3月8日まで、渋谷の「Gallery LE DECO」で開催されます。
着物の制約を超えるアートの探求
重宗はこれまで、伝統的な着物という枠組みを越えた新しいアートの表現方法を模索してきました。彼女の作品は、単なる衣服としての機能を超え、身体や空間との関係性を再考させる力を持っています。着物は、通常平面的な素材として存在がありますが、重宗はその可能性を探求し、観客とのインタラクションを通じて立体的、さらには空間的な表現へと拡張することを試みています。
過去には、オーストラリアのNational Gallery of Victoria(NGV)やロンドンのVictoria and Albert Museum(V&A)に作品が収蔵されており、国際的な評価も高い重宗。彼女の最新の試みは、着物を「皮膚」「布」「世界」という三層の概念で捉え、単に見るものから体感へと昇華することで、アートとしての新たな次元に挑んでいます。
「メメント・モリ」とのつながり
本展のテーマである「拡張するキモノ」は、重宗がこれまでの制作テーマ「メメント・モリ(死を想像せよ)」から発展したものです。このテーマでは、生と死、人のつながりを内省的に描写してきましたが、本展ではそれを外に向けて開放し、空間や身体、映像との融合を図る表現へと進化しています。
この新たな試みを通して、重宗は自身の内面と外界をつなぐ新たな接点を創出しようとしています。
個展の概要
個展の詳細は以下の通りです。
- - 展示名: 拡張するキモノ -EXPANDING KIMONO-
- - 会期: 2026年3月3日(火)~ 3月8日(日)
- - 開場時間: 3月3日~6日 13:00~19:00 / 3月7日 11:00~19:00 / 3月8日 11:00~17:00
- - 会場: ギャラリー・ルデコ(Gallery LE DECO)
- - 所在地: 東京都渋谷区渋谷3丁目16-3
- - 入場料: 無料
展示内容には、重宗の「拡張するキモノ」シリーズに基づく、アート作品や映像、さらには着物の原画も含まれる予定です。また、新作着物の展示・販売も行われ、観客は着物の現代的な解釈を楽しむことができるでしょう。
アーティスト・重宗玉緒について
重宗玉緒は、山口県出身で東京都在住の着物・オブジェアーティストです。多摩美術大学でテキスタイルデザインを学び、彼女の作品は友禅染や型染め、スクリーンプリントなどの技法を駆使したものです。
彼女は、ただ美しい着物を作るだけでなく、その中に深いメッセージを込め、観る人に新たな視点を提供することを目指しています。これまでも、東京都の助成事業や様々な国際展での展示を行い、着物の可能性を広げる先駆者としての道を歩んでいます。
本展は、重宗の新たな挑戦を体感できる貴重な機会です。アート好きの方も、着物の魅力に興味がある方も、ぜひ足を運んでみてはいかがでしょうか。