ヤンマー建機が新たに投入した超小旋回機「デルタ(δ)」
ヤンマー建機株式会社は、超小旋回機の新シリーズとして「デルタ(δ)」の販売を開始しました。この新シリーズは、10月17日からのリリースで、電子制御油圧システムを採用したことで、従来の機種よりも優れた性能を有しています。「デルタ(δ)」は、ギリシャ文字に由来しており、変革や差異を象徴しています。この名称は、狭小地での工事に最適な設計を表現しており、またシグマシリーズからの更なる進化を示しています。
基本性能の向上
新モデルには、バケット容量がそれぞれ0.077㎥の「B3δ(型式:B3-7)」と0.11㎥の「B4δ(型式:B4-7)」の二種類が揃っており、両者ともに燃費が向上しただけでなく、操作性も改善されています。公式サイトによれば、「B3-7」はクレーン仕様で機械質量を3t未満に抑え、地元の道路交通法に適合した状態で3tダンプトラックへの搭載が可能です。この設計により、狭い現場での輸送もスムーズに行えることが期待されます。
また、掘削力や吊り上げ力など基本的な性能も向上し、ますます幅広い用途に応じた作業が可能になっています。特に、最大掘削深さは、「B3-7」で2,940mm、「B4-7」で3,200mmを実現しており、浄化槽や配管の埋設工事に非常に便利です。
革新技術の導入
「デルタ(δ)」シリーズでは、電子制御油圧システムを用いることで操作性を飛躍的に向上させています。レバーの動作を電気信号で感知し、それに基づいてポンプやコントロールバルブを調整するこの新しいシステムにより、作業のスムーズさを大幅に高めています。オペレーターは、左レバーのボタン操作だけで作業スピードやレバーの反応速度を三段階で切り替えることができ、作業の効率性も一段と増しています。
安全性と作業効率の追求
さらに、作業の安全性と効率性を高めるために、オプションとしてダブルロッククイックヒッチが導入されました。この機能により、運転席からのスイッチ操作でバケットやアタッチメントを簡単に交換でき、アーム自動制御機能によってバケットとキャビンとの接触を防ぐことが可能です。
アーティストとのコラボレーション
新シリーズの販売に合わせて、著名なラッパーである呂布カルマ氏が、デルタシリーズのテーマ「MAKE NEW STANDARD」に基づいた新曲を発表します。この楽曲は、挑戦し続ける姿勢や困難に立ち向かう力を後押しする内容になっています。呂布カルマ氏の言葉を介して、建設や現場作業をする人々に共感を持ってもらい、自分の手で変えていく姿勢を促すメッセージが込められています。
今後の展望
ヤンマー建機は、未来志向の企業として、環境負荷の少ないソリューションを追求しています。「デルタ(δ)」シリーズの導入は、その未来への一歩であり、顧客に新たな価値を提供することを目指しています。今後、この新シリーズによってさらに多くの現場で活躍することが期待されます。
詳細な情報は、ヤンマーの公式ウェブサイトをご覧ください。