浅草花柳界とのコラボが生んだ新たな和装
株式会社Yomが運営するSTUDIO MARLMARLは、ベビー&キッズ向けのギフトブランドとして知られています。この度、新たに浅草花柳界が提供する着物を使用した和装プランを発表し、子どもたちの特別な日を演出する美しい衣装が誕生しました。これまで受け継がれてきた伝統が、次世代の子どもたちを彩る瞬間に生まれ変わった昨今の背景をともに探っていきましょう。
浅草花柳界から新生した着物
STUDIO MARLMARLの芝公園店限定で登場した新しい和装衣装。そこには、長年大切に保管されてきた浅草花柳界の着物が使われています。その一つが「花影(ハナカゲ)」という名前の着物です。秋草柄の美しいデザインと菊の帯が特徴的で、軽やかなベールを重ねた上品さが際立っています。メタリックな輝きを放つ“びらかんざし”が、控えめながらも華やかな印象を与えます。
もう一つの和装、墨影(スミカゲ)は、深い墨色の着物と、黒いベールのレイヤーが優雅に舞い、洗練された粋と気高さを表現しています。これらの衣装は、90cmから120cmのサイズで提供されるため、成長過程の子どもたちにも適しています。
浅草花柳界の思いを聞く
今回の企画に関して、私たちは浅草花柳界を支える河村英朗さんと、千歩さんにお話を伺いました。河村さんは、芸者衆の派遣や催しの企画を行うその傍ら、会員制のバー「都鳥」を運営しています。彼は2024年に新たに置屋「はなぶさ」を立ち上げ、若い世代の芸者育成にも力を入れるとのこと。
また、千歩さんは2021年に芸者として浅草花柳界へ参画し、来年11月には独り立ちを果たします。彼らは共に、伝統文化が近代においてどのように変容しているかを語ります。「江戸時代から続く水商売の世界。今日では、多くの人が日本独自の文化を体験しに来る場所になっています」と河村さんは言います。
受け継がれた着物が新たな命を
「92歳まで現役だった芸者、ゆう子姐さんの着物です」と語る河村さん。この着物は、お座敷着としてだけでなく、普段のお出かけや舞台でも使われていたものだと千歩さんが補足します。この着物をSTUDIO MARLMARLに託すことで、より多くの人々に浅草花柳界を知ってもらうことができたらと期待を寄せています。
河村さんは、着物が残ること自体が芸者たちの愛情の証であり、新しい世代に着てもらえることは大切な伝承の証だと心から感じています。彼は、「物を大切にすることが次世代へと継承される日本の美徳である」と訴えます。
伝統文化と子どもたちを結ぶ
「私たちが受け継いでいるものを新しい形で子どもたちに体験してもらえることは、本当に嬉しいです」と話す千歩さん。彼女は浅草花柳界において、伝統芸能への親しみを持つイベントも開催しており、興味を持っている方はぜひ訪れるように呼びかけています。
長年大切にされてきた着物が、新たな命を吹き込まれました。時代を超えた美しさを体験し、子どもと共にこの特別な撮影体験を楽しむことで、日本の伝統的な美しさと温かさを感じてみてはいかがでしょうか。
インタビューの詳細や浅草花柳界の公式情報は、ぜひ各種ウェブサイトを通じてご確認ください。