助産師200人が集ったセミナーで新たなキャリアの可能性を探る
2025年7月1日、株式会社With Midwifeが主催した助産師向けオンラインセミナー「拡がる新しい働き方 ジョサンシ仕事展」が開催されました。このプログラムには200名以上の助産師が参加し、助産師としてのキャリアの新たな可能性について活発な議論が交わされました。
背景
近年、助産師の資格を持ちながら現場から離れている「潜在助産師」が増加し、病院勤務の長時間労働や家庭との両立が難しい状況が続いています。また、少子化に伴い産科病棟の閉鎖も相次いでいます。こうした現状を踏まえ、With Midwifeは助産師が地域や企業、家庭など多様な場所で活かせる場を提供するためにセミナーを企画しました。
セミナーの内容
セミナーはオンライン形式で実施され、現役助産師や新しい働き方に興味を持つ参加者が集まりました。現場で活躍する6名の登壇者からは、産後ケアやベビーシッター、フェムテック分野での具体的な事例が紹介されました。
登壇者は、以下のような各分野における事例を交えた発表を行いました。
荻野取締役社長(株式会社マムズ)
木村院長(しらさぎふれあい助産院)
鉾之原代表取締役(株式会社Private Midwife)
佐藤採用担当(株式会社キッズライン)
志賀代表取締役(株式会社BeLiebe)
岸畑代表取締役(株式会社With Midwife)
トークセッション
後半には「これからの助産師が、働き方を拡げるために必要なこと」というテーマでトークセッションが行われ、参加者からの質問も交えて議論が広がりました。
共通する課題
登壇者たちは、医療職としての助産師に求められる専門知識やスキルには共通点が多い一方で、それぞれの事業によって異なるスキルもあると指摘しました。特に「クライアントに寄り添えるか」という姿勢が重要で、志賀氏はその必要性を強調しました。
ビジネススキルの重要性
また、ビジネスコミュニケーションのスキルも各事業において重視されています。顧客との適切なコミュニケーションが事業のブランディングにも影響を与えるため、ここでのスキル向上が不可欠であるとされました。
登壇者のエール
セミナーの最後には、登壇者から参加者への励ましの言葉が送られました。各自の経験を基に、助産師としての道を歩むことの意義と未来への希望が語られました。
例えば、木村氏は「今いる場所で精いっぱい働くことが未来につながる」と述べ、助産師としての資格を生かす重要性を伝えました。荻野氏も、販促活動を通じて産後ケアの必要性を広めたいと熱く語りました。
参加者の声とアーカイブ情報
参加者の反応も好評で、様々な新しい働き方やライフバランスについて考えるきっかけとなったようです。また、セミナーはアーカイブ配信も行っており、期間中に視聴できるようになっています。
License saysプログラム
今回のセミナーは助産師向けリスキリングプログラム「License says」の一環として行われ、多様な分野での活躍を目指す助産師の支援を続けています。現在、第6期生の募集が行われているので、興味のある方は公式サイトで詳細を確認することができます。
このように、助産師としてのキャリアを広げるための一歩が踏み出され、多くの助産師が自分らしい働き方を模索する大きな第一歩となりました。