名古屋・有松で古民家の再生を目指す新プロジェクト
愛知県名古屋市の有松地区では、伝統的工芸品「有松鳴海絞」の産地である古民家を改修し、レンタルキッチンやスペースとして活用する新たなプロジェクトが始まっています。このプロジェクトはクラウドファンディング形式で支援を募っており、目標金額は500万円です。
プロジェクトの背景
有松は、江戸時代から続く有松鳴海絞りの産地として知られ、重要伝統的建造物群保存地区の認定や日本遺産にも選定されています。近年、コロナ禍を経て地域の訪問者や活動が再び活性化しつつあり、地域の魅力を発信する新しい場が求められています。
このプロジェクトを主催する合同会社ありまつ中心家守会社は、有松の歴史と文化を広め、地域コミュニティの活性化を目指しています。私たちの目指すのは、来訪者と地域住民が共存する場所の創出です。
改修計画の詳細
プロジェクトでは、明治時代に建設された古民家を対象とし、破損や劣化が進んだ部分を修繕していく計画です。具体的には、長年にわたって使用されていなかった施設を再生させ、地域の小商いやさまざまな活動に利用してもらうための設備を整えます。
建設費用は、約3500万円と見込まれており、集めた支援金はその一部を補填します。他にも地域振興イベント「アリマツーケット」なども運営してきた実績があるため、注目度が高まっています。
支援金の使い道
グラフなどで見ても、想定される建設費用は以下の通りで、メリットとしては、既存の建物を生かすことで新築をするのに比べて環境への負担を軽減できる点も含まれています。具体的には以下のように配分されます:
- - 建物解体費:270万円
- - 基礎工事・木工事費など:1600万円
- - 揚方・瓦屋根工事費:530万円
- - 左官・内装・電気工事費:900万円
- - 庭の整備費:270万円
なお、目標額を上回った支援金は、さらなる修繕にも使われます。
施設の運営やリターンについて
プロジェクトへの支援は5,000円から可能で、リターンには本施設で利用できる金券や、有松絞りをテーマにしたオリジナル商品、さらには特別な有松の案内なども用意されています。これによって地域を支える仕組みが成り立っていくことでしょう。
有松の魅力と今後の展望
有松地区は、毎年約8万人が訪れる「有松絞りまつり」などの文化的なイベントが根付いている地域ですが、少子高齢化や産業の空洞化などの課題も抱えています。このプロジェクトが成功することで、地域の活性化と魅力向上につながることが期待されています。支援を通じて、持続可能な地域づくりの一翼を担いたいと考えています。
最後に
愛知県名古屋市の有松地区は、地域の伝統と新しい挑戦が交わる場所です。このクラウドファンディングは、単なる金銭的支援に留まらず、地域の未来を築く大きな一歩につながることでしょう。ぜひ、あなたもこのプロジェクトを支援し、有松の未来に向けての一助となってください。