画期的な電子レシート管理技術の発表
株式会社トランザクション・メディア・ネットワークス(TMN)が、電子レシートの表示画面から購買商品に関連する情報へワンクリックでアクセスできる新しいシステムを開発し、特許を取得しました。このシステムは、消費者にとっての購買体験を向上させることを目的としており、流通事業者にも新たなマーケティング機会を提供するものです。
新たな購買体験の実現
TMNが取得した特許(特許第7603771号)による技術により、電子レシートには「店舗名」「商品名」「価格」といった購買情報に対して、関連する内容のURLリンクを設定できるようになります。これにより、消費者は電子レシートの表示画面から、アレルギー情報やレシピ、お得な情報などにすぐにアクセスできるため、新たな買い物体験が実現されます。具体的には、購入した商品の成分情報や在庫状況、関連キャンペーンへの案内が表示され、消費者はより充実した購入情報を得ることが可能となります。
流通事業者のメリット
流通事業者にとって、このシステムはただの販売情報を超えた、大きなマーケティングツールとなります。例えば、特定のキャンペーンを実施したい場合、電子レシートに特殊なリンクを埋め込むことで、その情報をダイレクトに消費者に届けることができます。これにより、自由なカスタマイズが可能になり、流通事業者は消費者の購買意欲を高める手法を手に入れることができるのです。
電子レシート普及への貢献
電子レシートの普及が進まない理由の一つとして、流通事業者が導入コストに見合ったメリットを見出せていないという点が挙げられます。TMNの新システムは、この課題にも対応しています。購買情報に基づくURLリンクのダイナミックな管理が可能となり、流通業者にとっては大きな付加価値が加わるのです。この特許技術は、経済産業省が推進する「IoTを活用したサプライチェーンのスマート化」にも寄与するとともに、環境意識やDX化の流れの中でも注目されることでしょう。
セキュリティ対策も強化
特許取得された他の機能として、セキュリティの強化もポイントです。電子レシートを使用する際の不正アクセス防止のため、リクエスト時に端末識別情報を確認する仕組みが導入されています。これにより、消費者は安心してサービスを利用することができるようになります。
将来への展望
TMNは、この特許技術をベースにした新たなサービスの開発にも積極的に取り組んでおり、レシートデータのリアルタイム活用を目指しています。今年も新しいデータベース化のシステムを開発するなど、様々な展開が期待されます。TMNの取り組みは、より良い消費環境の創出に寄与することが目指されています。
企業情報
- - 会社名: 株式会社トランザクション・メディア・ネットワークス
- - 所在地: 東京都中央区日本橋2-11-2 太陽生命日本橋ビル18階
- - 設立: 2008年3月
- - 資本金: 61億6,510万円(2024年9月末時点)
- - 代表者: 大高 敦