福岡発のスタートアップが挑むコンクリート施工の未来
福岡に本社を構える株式会社JUST.WILLが、コンクリート施工業界を変革する新たな技術『スマートセンサ型枠システム』を開発しました。このシステムは、コンクリートの品質管理の高度化を目指し、東京大学と共同で研究が進められています。従来の手法では限界を迎えていたコンクリートの強度管理を、最新のICT技術を用いて一新するこの取り組みは、すでに200の現場での採用を達成しています。
コンクリート施工における強度管理の課題
施工現場で使用されるテストピースによる圧縮強度試験は、長年にわたり業界で標準とされてきましたが、この方法は時間がかかり、リアルタイムでのデータ取得が難しいという課題があります。このため、施工の状況に応じた迅速な対応が求められていたのです。そこでJUST.WILLは、温度と強度の関係性を科学的に解明し、そのデータを基にした強度推定技術を開発しました。
『スマートセンサ型枠システム』の革新技術
『スマートセンサ型枠システム』は、コンクリートの型枠に取り付けられた多機能センサが、施工中のコンクリートの強度や温度をリアルタイムで測定し、そのデータをタブレットで確認できる仕組みです。これにより、従来の手法に比べてはるかに即座に品質を管理し、効率的な施工が可能となります。さらに、施工履歴も記録されるため、BIM/CIMとの連携が一層強化されることで、業界全体のデジタル化が進むことが期待されています。
200現場を越えて
『スマートセンサ型枠システム』は、すでに多くの大手ゼネコンや国土交通省の発注案件で導入が進んでおり、200現場以上の実績を誇ります。オンラインのGoogle Mapでは、採用現場の詳細を確認することができます。このシステムは、建設現場の人手不足や高齢化に対応するため、さらなる省力化とデジタル化の推進を目指して今後も改良が進む予定です。
未来への展望
JUST.WILL社は「コンクリートにもDXを。」を企業のミッションとし、業界のデジタルトランスフォーメーションを通じて、施工の効率化を図っています。他にもコンクリート品質管理用のセンサ技術や樹脂型枠に関する多くの特許を保持し、国内外の共同研究プロジェクトにも力を入れています。このような取り組みが、今後の建設業界にどのような変化をもたらすのか、ますます注目が集まります。
詳しい情報や導入事例については、
スマートセンサ型枠システムのウェブサイトをご覧ください。また、JUST.WILLの会社詳細は
こちらから確認できます。