近畿大会結果発表
2024年10月25日、京都市のQUESTIONにて、全国ワークスタイル変革大賞2024近畿大会が開催されました。この大会では、デジタルツールを駆使して先進的な働き方を実現している企業や団体の取り組みが発表されました。審査は戦略性、浸透度、成果、展開性、熱意の5つの観点で行われ、最優秀賞にはBABY JOB株式会社、優秀賞には株式会社HelpfeelとUSEYAが選ばれました。
受賞企業の取り組み
BABY JOB株式会社
最優秀賞を受賞したBABY JOBは、保育施設向けのオムツサブスクリプションサービスを提供している企業です。アナログな業界においてデジタルツールを取り入れ、驚異の95%以上のリモートワーク比率を達成しました。具体的な取り組みとしては、チャットツールによる円滑なコミュニケーション、デジタル電話システムの導入、オンライン営業の実施、さらにGoogle Workspaceを活用したペーパーレス化が挙げられます。
また、約80名の従業員が全国からリモートで働いており、その40%以上が女性であることも注目です。これにより、柔軟な働き方を実現し、多様な人材の確保に成功しています。
株式会社Helpfeel
優秀賞を受賞したHelpfeelは、2007年に創業し、フルリモートでの業務を行っています。年間経常収益は3年間で10倍以上に成長し、独自開発のドキュメンテーションツール「SENSE」とFAQツール「Helpfeel」を通じて、業務効率の向上を図っています。特にリモートワーク時の情報共有の課題を解決した点が高く評価されています。
株式会社USEYA
同じく優秀賞のUSEYAは、製造業のデジタルトランスフォーメーション(DX)を推進する企業で、スマートグラス技術の活用により、新しいモノづくりの可能性を広げています。QRコードを用いた無人化システム導入によって、地方の人材にも製造の機会を提供し、モノづくりのDXに取り組んでいます。
社会福祉法人ささゆり会
奨励賞のささゆり会は、介護施設にて包括的なデジタル化を進め、記録業務の効率化や介護の質の向上を実現しています。これにより、職員の業務負担が軽減され、より多くの時間を直接介護に充てることが出来るようになりました。
株式会社OfficeM
もう一つの奨励賞に選ばれたOfficeMは、規模の大きな給与計算処理を行う企業で、効率的な業務運営を可能にするため、クラウドサービスやコミュニケーションツールを活用しています。顧客企業への働き方改革支援も包括的に行っており、その取り組みは非常に高く評価されています。
審査員からの評価
審査員の中山五輪男氏は、各企業の事例がそれぞれ特色を持ち、素晴らしいワークスタイルの実現を示していると述べました。また、松本国一氏は、デジタルや仕組みに偏りがちだが、明確な目的意識を持って改革を進めることが重要であると強調しました。
今後の展開
最優秀賞を受賞したBABY JOBは、2024年12月19日に開催される全国大会に近畿大会の代表として出場します。今後も全国各地で挑戦的な取り組みが盛り上がることが期待されています。
この大会を通じて、全国的に進む働き方改革やデジタル化の潮流が体感でき、各地域の魅力的な事例が紹介されることにより、日本全体のビジネス環境がますます向上することが期待されています。