福岡市での「ホーム心臓ドック®」プロジェクトについて
福岡市で進行中の「福岡100ラボ」採択プロジェクトにおいて、株式会社ココロミルが介護職員の健康をサポートする新たな試みをスタートしました。今回のプロジェクトは、病気で後悔しない社会を目指すというミッションのもと、自宅で行う長時間心電図検査「ホーム心臓ドック®」を介護職員に提供するものです。この取り組みは、介護職員のWell-being向上を目的としており、心臓病を早期に発見するための重要な施策とされています。
ホーム心臓ドック®の概要
「ホーム心臓ドック®」では、医療機関でも用いられる小型心電計を使用し、長時間にわたって心電図を測定します。このサービスは不整脈の兆候をチェックするだけでなく、ストレスや睡眠の質も測定可能です。これにより職員自己が健康状態を客観的に評価し、日常生活への影響を軽減できることを目指しています。
介護職員への提供の背景
介護職員は利用者の身体介助や精神的なサポートの提供に加え、夜勤や長時間の労働が伴うため、ストレスや慢性的な疲労が常態化しています。将来的にも高齢化が進む中、介護人材の定着促進が課題とされており、職員の働き甲斐や心の安定を図る取り組みが重要視されています。
プロジェクトの実施内容
このプロジェクトは、介護施設の職員を対象に、日常生活を送りながら心電図を測定できる「ホーム心臓ドック®」を活用して行われました。対象となった特別養護老人ホームマナハウスで、従業員20名と管理者4名に対して実施され、期間は2025年1月27日から2月28日までの約1か月間です。
実施後のアンケートによれば、65%の介護職員がストレス解消や睡眠の質への意識が向上したと回答しました。また、95%の参加者が同僚や他の施設職員にもこのサービスを勧めたいと考えていることが判明しました。これらの結果は、介護職員および施設管理者のWell-being向上に「ホーム心臓ドック®」が有効であることを示しています。
結果と評価
実施されたアンケートの結果、介護職員のうち13名(65%)に無自覚のストレスが確認されました。他の職員への推奨や、施設のマネジメントへの活用についても全員が肯定的な意見を述べており、今後の取り組みの重要性を感じさせます。介護職員のストレスを客観的に評価することにより、職場環境を改善し、職員の健康とQOL(クオリティ・オブ・ライフ)の向上を図ることが期待されています。
今後の展望
株式会社ココロミルは、今後も多くの方々に自分自身や家族の健康状態を可視化し、健康寿命やQOLの向上を目指す活動を続けていく方針です。介護職員のWell-beingを向上させるための取り組みが、全国各地で広がることを期待しています。