大和証券がUR都市機構のソーシャルボンドを取り扱い開始
大和証券株式会社は、全国の法人向けにUR都市機構が発行予定のソーシャルボンド・サステナビリティボンドの販売をお知らせしました。この新たな投資機会は、地域社会の活性化や持続可能な開発に貢献することを目的としています。このソーシャルボンドを購入された法人投資家は、後日その名をUR都市機構のホームページに掲載されるほか、自社のウェブサイトにリンクを掲載することが可能です。
UR都市機構のミッションと事業内容
UR都市機構は、都市再生や賃貸住宅、災害対応支援を主な事業とする独立行政法人です。創立以来70年近く、快適で安全な都市づくりに取り組んできました。その企業理念は「人が輝く都市をめざして、美しく安全で快適なまちをプロデュースします。」というものです。
都市再生事業では、地域の特性に応じたまちづくりや再開発計画の策定を行い、特にJR大阪駅北側でのうめきたプロジェクトでは、大学や企業と連携し、「みどり」と「イノベーション」が融合した新しい拠点の構築を進めています。
賃貸住宅部門では、地域特性に合わせた多様な住宅提供を行い、幅広い世代が安心して暮らせる環境作りを目指しています。北区のヌーヴェル赤羽台では、団地の建替えを通じて地域に必要な子育て支援施設なども導入しています。
災害対応の取り組み
UR都市機構は、自然災害への迅速な対応にも力を入れています。最近の例として、2024年1月に発生した能登半島地震では、被災した地域の応急仮設住宅の提供や復興計画の策定支援を行いました。ここでも、社会的・環境的便益を考慮した取り組みが強く求められています。
ソーシャルボンドとサステナビリティボンドの意義
今回のソーシャルボンドおよびサステナビリティボンドは、社会課題解決を目指すプロジェクトへの資金調達手段として位置づけられています。UR都市機構はこれまでも格付投資情報センターから評価を受けており、資金調達の透明性や信頼性が高められています。
投資家が購入した資金は、まちづくりや賃貸住宅事業など、実際の社会貢献につながるプロジェクトに充当され、発行される債券はその目的によってソーシャルボンドまたはサステナビリティボンドとして分類されます。特にサステナビリティボンドは、その100%がグリーンプロジェクトに使用されるため、投資家には高い社会的責任感と貢献感が求められます。
さいごに
このようにUR都市機構と大和証券の提携によるソーシャルボンドの取り扱いは、地域の再生や未来の持続可能性を支える新しい投資活用の一形態として注目されます。公式サイトには、今後の発行予定や購入方法が詳しく記載されていますので、興味がある方は是非ご確認ください。