IT業界の新たな動き:ルートリフ株式取得によるシナジー効果
兼松エレクトロニクス、ルートリフの全株式を取得
2023年10月1日、兼松エレクトロニクス株式会社は、ITインフラに特化したルートリフ株式会社の全株式を取得したことを発表しました。この取引により、ルートリフは兼松エレクトロニクスの連結子会社となります。
株式取得の背景と目的
現在、国内のIT業界は急速に成長を遂げており、デジタル化の進展や生成AIの普及、サイバーセキュリティ対策の強化が進んでいます。この流れに伴い、兼松エレクトロニクスも業績が好調ですが、エンジニア不足は特に深刻な課題です。特にネットワーク関連の業務には、高度なスキルを持った人材の確保と育成が必須とされています。
ルートリフには、豊富な専門知識を持つエンジニアが多数在籍しています。代表取締役の岡山義周氏は、Ciscoの認定資格であるCCIE及びCCDEを取得した数少ない技術者の一人であり、その高度な技術力が同社の特長とされています。ルートリフはITコンサルティングから設計、構築まで一貫したサービスを提供しており、特に難易度の高いプロジェクトにおいてその強みを活かしています。
新たな成長戦略
兼松エレクトロニクスの中期経営計画には、「資本・業務提携による新たな付加価値の創造」が掲げられています。この計画の一環としてルートリフをグループに迎えることで、両社が相互に持つ強みを活かした事業の拡大が期待されています。さらに、ルートリフの持つ育成ノウハウを兼松エレクトロニクスのエンジニアにも展開することで、高度な人材育成を実現し、企業価値の向上に繋げる狙いです。
ルートリフについて
ルートリフ株式会社は、東京都千代田区に本社を置くITインフラ関連のコンサルティング会社です。設立は2015年で、資本金は1,500万円、2024年9月期の売上高は502百万円としています。同社はコンサルティング、設計構築、トレーニングなど幅広い業務を展開しており、特にネットワーク分野での専門性が評価されています。
まとめ
今回の株式取得は、兼松エレクトロニクスにとって技術力と人材力の強化を図る大きな一歩です。持続的な成長と企業価値の向上を目指し、今後のIT業界でのさらなる発展に寄与することが期待されます。業界が変化し続ける中で、両社の成功が注目されます。
会社情報
- 会社名
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兼松エレクトロニクス株式会社
- 住所
- 東京都中央区京橋2-13-10京橋MIDビル
- 電話番号
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03-5250-6801