フルコトが変える
2021-09-06 09:00:03
ストーリー生成AI「フルコト」がもたらす新しいエンタテインメントの可能性
ストーリー生成AI「フルコト」の革新
最近、AI分野で注目を集める株式会社Alesが、ストーリー生成AI「フルコト1号」の開発に成功した。このAIは、特許出願中のP-S-L技術という革新的手法を用いて、脚本を生成する。P-S-L技術はプロットライングラフ(P)、感情分析(S)、ログライン(L)という三つの要素を組み合わせており、人間が理解できる形でストーリーを構成することが可能だ。この技術により、フルコトは各要素がうまく融合したストーリーを、起・承・転・結に基づいて生み出すことができる。
ディープラーニングの力
フルコトは、従来の候補文生成の限界を克服するためにディープラーニング技術の一つであるLSTM(Long Short-Term Memory)を活用している。LSTMは文脈を学習することができ、与えられた教師文からさまざまな候補文を生成する。このため、以前には表現の幅が限られていた候補文も、今では大規模なデータを取り込むことで、より多彩なものになる。これにより、エンターテインメントとしての質が飛躍的に向上することが期待されている。
例えば、「○○へ歩いて行った」という文の中で、文脈に応じた適切な語句を当てはめることができる。フルコトは、教師文が持つ文脈をしっかりと学習し、例えば「海辺」や「山頂」といった具体的な対象を適切に生成することで、リアリティのあるストーリーの展開が可能なのだ。
Alesのビジョン
Ales社の取締役会長である松原仁氏は、「工学の本来の目的は人々の幸福を追求すること」とし、AIによってエンタテインメントの質を向上させることを目指していると語る。物質的な豊かさはある程度達成されつつある今、精神的な豊かさを追求するために、エンターテインメントの質向上に注力している。AIの発展が、効率化やスピードアップだけでなく、人々の幸せを促進するものになることを期待している。
独自の4コマ漫画プロジェクト
Alesは、フルコト1号から生まれたストーリーを元に、人気イラストレーターと協力して毎月2作品の4コマ漫画を発表する計画を進めている。この漫画の最終シーンはTwitterで公募され、クリエーターたちの発展を支援するエンターテインメント事業にも寄与する。
Alesの未来
株式会社Alesは2018年に設立されたAI研究の先駆者である松原教授を中心に、自然言語処理に特化したAI開発を行っている。今後、独自性の高いAIを利用したエンターテインメントの提供を目指し、100年先の未来を見据えて新たな価値を創出することを目指している。東京オフィスは東京都品川区にあり、企業の最新情報は公式サイトで確認できる。
Alesの活動により、ストーリーテリングの方法は根本から変わる可能性を持っている。AIが生み出す新たな物語を楽しみにしたい。
会社情報
- 会社名
-
株式会社Ales
- 住所
- 北海道函館市梁川町6-6
- 電話番号
-
03-5422-9039