新しい医療教育の幕開け
2025年の7月20日と21日、東京の野村コンファレンスプラザ日本橋にて開催された「第4回 日本3Dプリンティング矯正歯科学会 学術大会」では、株式会社メディデントが開発した『3D Clone Model』が最優秀賞(金賞)を受賞するという快挙が達成されました。この受賞は、次世代医療教育用モデルとして注目されている同製品の重要性を示しています。
3D Clone Modelとは何か
『3D Clone Model』は、CT、MRI、そして顔面スキャンから得られた個人データを元に、一体成形された世界初の超精密・実体医療モデルです。その特徴は、骨、筋肉、皮膚、歯、粘膜を実際に近い形で再現することができ、外科的手技を安全かつ確実に練習できる点にあります。これにより、医療従事者は“切れる”感覚や“感じる”体温を持つ“生きた顔”モデルを用いて、リアルな医療現場における体験を得ることが可能になります。
未来の医療教育を支える要素
今回の大会では、3D Clone Modelに加えて“切開により血液が流れ出る”バイオニック血管構造付きシートの展示も行われました。来場者からは「これは本当に未来の医療教育を変える」という声が上がっており、その実用性に期待が寄せられています。
さらに、今後は「37℃の温感再現」や「手技圧、切開角度、深さを記録するセンサー」、そして「AIによる技術評価」など、さまざまな機能が追加される予定です。これにより、XR(拡張現実)やAIを活用した統合型教育プラットフォームとしての進化が期待されています。
国内外での注目
本モデルは、2025年5月にスタンフォード大学で国際的な発表を行い、その後大阪・関西万博2025の「ミライのヘルスケア」ブースでも展示されるなど、国内外での反響を呼んでいます。「切れて・見えて・反応する」という革新性は、医療関係者や教育関係者から高く評価されており、今後の展開が非常に楽しみです。
今後の展望
株式会社メディデントでは、現在の顎顔面(口腔・歯科)モデルを基盤として胸部、腹部、四肢など全身モデルへの展開を計画しています。また、災害医療や救急、チーム医療トレーニングへの応用、さらには個人別アバターとの連携によるバーチャル×実体教育の実現も視野に入れています。医療現場のリアルを、安全かつ効果的に学べる教育インフラとして、世界中の医療現場に届けることを目指しています。
受賞者の熱い想い
受賞式でのスピーチを通じて、代表取締役の富田大介氏は「この“生きた顔”は、未来の医療教育の出発点です。切って、感じて、反応する──そうした“医療のリアル”を、安全に・正確に・繰り返し学べる仕組みを私たちは創りたい」と語り、今後の進化への意気込みを示しました。
会社情報
ミライズウェルメディカルグループは、東京都港区に本社を置き、AIやXRを駆使した次世代型医療ネットワークを展開しています。「治す医療から叶える医療へ」という理念のもと、先進的な取り組みを推進しています。今後も、より多くの医療現場に革新をもたらすことが期待されます。