茂木町が自然資本づくり連携協定を締結
栃木県茂木町(町長:古口達也)と一般社団法人とちぎ百年の森をつくる会(代表理事:中井照大郎)は、2026年5月27日に「自然資本づくり連携協定」を締結しました。この協定は、約64%を森林が占める茂木町で、自然の恵みを次世代に引き継ぐための取り組みを目指しています。森林を中心に「茂木町自然資本ビジョン」を策定し、手の入らなくなった山林を再生し、地域経済を活性化させるための仕組みを創出することが狙いです。
自然と共生する茂木町
茂木町は、那珂川水系の源流域に位置し、サシバやタガメ、ホトケドジョウなどの希少生物が生息する豊かな生態系を持っています。この地域の自然を守るためには、町民や地元企業、さらには訪れる人々との連携が不可欠です。今回の協定により、再生された自然が地域の魅力となり、訪れたいと思える場所に育っていくことが期待されています。
中山間地が抱える課題
しかし、茂木町は全国的な中山間地の問題に直面しています。高齢化や人口減少に伴い、山林への手入れが難しくなり、人工林や長年放置された山が増加しています。これにより、生態系のバランスが崩れ、土砂災害や洪水のリスクが高まっています。希少生物たちも、環境の変化に苦しんでいます。
連携の力
「とちぎ百年の森をつくる会」は、植林や育林を行いながら地域の森林課題解決に取り組む団体です。この協定のもと、企業の支援を受けることで、森林所有者の負担を減少させ、一貫した森林管理を実現します。これにより、希少生物の保護や生物多様性の確保を図りながら、地域に新たな価値をもたらします。
取り組みの展望
具体的には、茂木町自然資本ビジョンをもとに、まずはモデル地域の実証を行います。参加企業とともに学びを深める場を提供し、地域の自然と人々との新たなつながりを生み出すことが目的です。これにより、再生された自然そのものが町の魅力となり、全国のひとが訪れたい場所へと育っていくでしょう。
経営管理支援の枠組み
さらに、改正森林経営管理法に基づき、自治体と民間が協力して森林整備を進める新たな枠組みが設けられます。「経営管理支援法人」の指定を視野に、所有者が不明な森林の調査や再生が進められる予定です。
参加を呼びかける茂木町長
茂木町長の古口達也は、過去の自然を生かしたまちづくりの成果を踏まえ、今回の協定が未来の森づくりに向けたひとつのステップとなるとコメントしています。地域の皆さんや企業が協力し、自然を再生しながら経済の活性化を促す仕組みを共に作り上げていくことが重要です。町民と企業、訪問者が協力一体となるこの取り組みが、茂木町を次の100年へと導いていくでしょう。
まとめ
総じて、茂木町の自然資本づくり連携協定は、持続可能な地域づくりを目指した新たなモデルとなることでしょう。この取り組みを通じて、自然環境の保護と地域経済の活性化の両立が期待され、全国の中山間地域にとっても解決のヒントとなるはずです。参加を希望する企業や地域住民の皆さんには手を差し伸べて、共に歩んでいくことを願っています。