大学生の中退防止とキャリア支援に向けた新たな試みを始動

大学生の中退防止とキャリア支援に向けた新たな試み

株式会社KAKEAIと株式会社リアセックが、大学における中退防止と学生のキャリア支援に向けたフィジビリティ調査を開始しました。この取り組みは、学生が直面する課題や教員が抱える問題を解決することを目的としています。

背景

近年、大学生は学業や進路に関して多くの悩みを抱えるようになっています。特に、学生が悩みを声に出せず、相談できない状況が常態化しています。これにより成績が低下し、退学を選択せざるを得ないケースも少なくありません。さらに、大学側も多様化する学生のニーズに応えることが難しく、教員の負担が増大している現状があります。

このような背景から、両社は「PROG」と「Kakeai」というテクノロジーを活用したアセスメントツールを導入し、大学でのキャリア支援を改革することを決定しました。

フィジビリティ調査の概要

本プロジェクトは、以下の3つのステップで進められます。

1. 課題整理と目的設定

最初のステップでは、大学内での退学原因や既存の支援施策を調査します。また、教員の面談負担や学生の面談体験を把握し、「PROG」と「Kakeai」の効果的な導入を目指します。

2. 仕組み設計と導入準備

次に、PROGとKakeaiを使った面談支援のフローを設計し、面談テーマを設定します。教員研修や学生への周知体制も整え、生成AIを活用した学生特性分析を行います。

3. 効果検証と改善

最終ステップでは、一部の学部・学年で試験的に導入し、面談実施率や相談内容の傾向を測定します。その結果を基に、必要な支援を早期に行い、退学率や成績向上の確認を実施します。

期待される効果

この取り組みを通じて、以下の効果が期待されています：
1. 声をあげにくい学生を早期に発見し、適切な支援が可能にすることで、学生の離脱を防ぐ。
2. 教員の面談負担を軽減し、相談内容を適切な窓口に振り分けることで、組織全体での学生支援が実現。
3. 中退防止と学生の成長支援を同時に実現し、良質な教育を提供する大学としての認知向上。