鳥取港での新たな取り組み
鳥取県では、地域経済の活性化と環境問題の解決を目指し、鳥取港におけるコンテナ貨物の取り扱い可能性を探るべく、試験輸送を実施しました。この取り組みは、鳥取港から博多港に寄港し、その後、他の場所へとトランシップ(積替え)を行う形式で進められています。この試験的な輸送が成功すれば、今後の本格的な展開が期待されるでしょう。
MEトレーディングの参加
この試験輸送において、中古農機の貿易を行っている株式会社MEトレーディングが参加しました。鳥取港を起点とし、同社はフィリピン向けに中古農機を出荷しました。22日には「鳥取港コンテナ船初寄港セレモニー」が行われ、MEトレーディングの代表である小林氏が出席。鳥取県の平井知事や鳥取市の深澤市長と共に、テープカットのセレモニーも盛況に行われました。
課題の克服と新たな可能性
一般に、MEトレーディングは神戸港を利用したヨーロッパへの輸出を多く手がけていますが、鳥取から神戸までの陸送には時間がかかり、そのため出荷できるコンテナ数に制限が生じていました。しかし、試験輸送の結果、実際に鳥取港からコンテナ貨物の輸出が可能になれば、CO2排出量を削減しつつ、出荷できるコンテナの数を増加させることができます。これはアジア市場への販路拡大にも寄与するでしょう。
持続可能な物流への取り組み
さらに、災害時に交通が機能不全に陥った際を考慮すると、余剰の輸送手段を確保しておくことは、リダンダンシーの観点からも極めて重要な課題です。持続可能な社会の形成には、海上輸送をはじめとする様々な物流手段が不可欠です。MEトレーディングは地域と連携し、これらの課題解決に向けた取り組みを進めながら、持続可能な社会の形成や地域活性化にも貢献していくことを目指しています。
会社概要
株式会社MEトレーディングは、2020年4月に設立され、株式会社マーケットエンタープライズの100%出資子会社として、中古農機の販売・海外輸出などの事業を展開しています。国内最大級の中古農機具貿易商社として、80カ国以上に販売実績を誇っています。
マーケットエンタープライズ
マーケットエンタープライズは、ネット型リユース事業を中心に展開しており、持続可能な社会を目指す最適化商社のビジョンを掲げて、2006年に設立されました。2015年に東証マザーズに上場し、延べ400万人がサービスを利用しています。ウェブサイトは
こちら。