Markforgedの新たな挑戦
アメリカ・マサチューセッツ州ウォルサムに本社を置くMarkforged(マークフォージド)が、新しい工業用3Dプリンタ向け材料「Onyx GF™」を発表しました。この素材は、同社の高強度ナイロン「Onyx™」シリーズの新たな仲間であり、ガラス繊維強化ナイロンとして登場。赤、黄、青、緑、グレー、白の6色を取り揃え、製造現場におけるビジュアルマネジメントや安全対策を大きく向上させると期待されています。
カラー管理の新たな可能性
製造の現場では、色が重要な役割を果たします。色は危険表示や工程管理、部品の識別など、迅速に情報を伝える手段として活用され、多くの業界で重宝されています。しかし従来、高強度な材料を求める際には黒色の工業材料を選ばざるを得ず、カラー管理を実現するためには後加工として塗装やラベルを付ける必要がありました。
Onyx GFはその名の通り、材料自体に色を組み込むことで、後加工を必要とせず高い視認性を確保。さらに、工業用途に求められる剛性や強度に加え、寸法安定性も兼ね備えています。これにより、作業ミスの低減や安全性の向上が期待されています。
Onyx GFの特徴
Onyx GFの主な特徴として以下の点が挙げられます:
- Red(赤)
- Yellow(黄)
- Blue(青)
- Green(緑)
- Gray(グレー)
- White(白)
- 工程別・ライン別の治具管理
- ポカヨケ治具の識別
- 5S活動の推進
- 安全表示部品の製作
- 優れた強度と剛性
- 高い寸法精度
- 安定した造形品質
- 優れた表面仕上げ
さらに、Markforgedの独自技術である連続繊維強化技術(Continuous Fiber Reinforcement)によって、カーボンファイバーで補強され、アルミニウム同等の強度を誇ります。この技術により、さまざまな産業での応用が見込まれています。
幅広い用途に対応
Onyx GFは、航空宇宙産業や防衛分野、さらには自動車産業、食品・製薬業界など、幅広い分野での利用が期待されています。例えば、航空宇宙業界では高視認性のカラーにより工具や治具の管理が容易になり、異物混入防止にもつながります。また、自動車業界では色分けされている治具や品質管理ツールが作業ミスの低減に寄与します。
Markforgedからのメッセージ
MarkforgedのFFF事業部ゼネラルマネージャーであるJon Bond氏は、「Onyx GFは単なるカラー材料ではありません。製造現場における安全性、作業効率、品質管理を向上させるための新しいソリューションです。これまで高強度とカラー管理のどちらかを選ぶ必要がありましたが、Onyx GFによってその妥協は不要になります。」と語っています。
製品概要
- - 製品名: Onyx GF™
- - 対応機種: FX10、FX20を含むMarkforged FXシリーズ
- - 材料: 短繊維ガラス繊維強化ナイロン
- - カラー: 赤、黄、青、緑、グレー、白
- - 販売開始: 2026年6月
Markforgedの新素材「Onyx GF」は、単なる新しい材料ではなく、製造業にあと一歩踏み込んだ未来へと導く革新の象徴です。
Markforgedの企業概要
Markforgedは、産業用3Dプリンタ、ソフトウェア、材料を統合したデジタル製造ソリューションを提供する企業です。複合材料および金属3Dプリンティングにより、治具・工具から最終製品部品までの製造を支援し、製造業、航空宇宙、防衛、自動車などの幅広い分野で生産性向上とサプライチェーン強化に貢献しています。
Markforged公式サイト