都築電気とIDEMIAが生体認証技術を活用したDXソリューションに挑む
都築電気株式会社は、フランスのIDEMIA Public Security社との間で、生体認証技術を利用したデジタルトランスフォーメーション(DX)ソリューションの共同研究について基本合意書を締結しました。この取り組みは、特に日本のレジャーやアミューズメント施設における顧客体験の向上を目指すものです。
背景
国内のレジャー施設は、少子高齢化やコロナ後の需要回復に伴い、人手不足が深刻化しています。スタッフ確保が急務である一方で、賃金上昇や物価高騰による人件費の増加も懸念されています。このため、運営側には「人手確保」と「省力化」が同時に求められる状況が生まれています。また、施設の不正入場や不正利用を防ぐための本人確認強化や多様な支払方法への対応も重要な運営課題となっています。快適な顧客体験は収益性に直結するため、これらの課題を解決する手法として「生体認証の活用」が着目されています。
共同研究の詳細
共同研究では、日本のレジャーおよびアミューズメント施設を対象に、生体認証を活用したDXソリューションやビジネスプランを検証します。IDEMIAが提供する厳格な生体情報の管理に関する技術と、都築電気のネットワーク、セキュリティ、クラウドサービスのノウハウを組み合わせることで、安全かつ安心なサービスの提供を目指します。
IDEMIA Public Securityのシニア・バイス・プレジデントであるVirginie Flam氏は、「このパートナーシップは、世界中のお客様に安全でシームレスかつ革新的な生体認証アクセスソリューションを提供するという当社のミッションにおいて、重要なマイルストーンとなる」と述べています。さらに、この共同研究を通じて日本のアクセス管理を再定義することで、新たなテクノロジーベンチマークを打ち立てることが期待されています。
生体認証の必要性
近年、顧客満足度を高めるための施策が求められる中、迅速かつ正確な本人確認が不可欠な要素となっています。生体認証技術は、指紋や顔認証など、高度なセキュリティを提供しながらも顧客にとっての煩雑さを軽減する可能性があるため、特に重要視されています。
世代を超えるビジョン
都築電気は、ICTを通じてお客様の企業価値向上と社会課題の解決を目指す企業です。このたびの共同研究は、創業100周年を迎える2023年に向けて、持続可能な社会の構築に貢献するための一環と位置づけています。
まとめ
この共同研究は、都築電気およびIDEMIAが持つ技術力とノウハウをもとに、未来のDXソリューションを模索する重要なステップです。日本のレジャー施設における顧客体験を向上させるための革新的な取り組みとして、多くの注目が集まることでしょう。今後の展開が楽しみです。