滋賀県ゆかりの魚「ゼゼラ」が琵琶湖博物館にやってくる!
琵琶湖博物館では、7月17日(水)から水族トピック展示「滋賀県の地名にちなんだ名をもつ魚・ゼゼラ」を開催します。
「ゼゼラ」は、滋賀県の地名「膳所(ぜぜ)」にちなんだ名前を持つ日本固有の魚です。名前の由来から滋賀県にゆかりのある魚のように思えますが、実は琵琶湖固有種ではなく、他の地域にも生息しています。
今回の展示では、県内では入手や飼育が難しいゼゼラの成魚と稚魚を展示します。特に稚魚の展示は、琵琶湖博物館でも初めての試みです。
ゼゼラは、琵琶湖博物館でも過去に数回展示されたことはありますが、飼育が難しいことから、長期間にわたる展示はほとんどありませんでした。2018年の水族企画展示以来の展示となります。
ゼゼラは、他の地域では比較的容易に採集できますが、県内では繁殖期以外は琵琶湖内にいるため、採集が難しい魚です。さらに、1年で寿命を迎え、傷つきやすいという特徴も持ち合わせています。そのため、漁業者を通じても、若魚や繁殖に適した個体の入手は困難でした。
しかし、今年は活きの良い、繁殖に適した個体を10個体以上入手することができ、バックヤードで飼育・繁殖に挑戦してきました。そして、ついに繁殖に成功し、この機会に稚魚と成魚の両方を展示できることになりました。
展示では、ゼゼラの生体だけでなく、琵琶湖博物館における水族資料の収集や飼育・繁殖研究についてもパネル展示を行います。
この夏は、ぜひ琵琶湖博物館に足を運び、常設展示では見ることのできないゼゼラの生体をご覧ください。
展示概要
会期:2024年7月17日(水)~9月1日(日)
休館日:月曜日(ただし7/22、8/5、8/12、8/19は開館)
開催時間:9:30~17:00(最終入館16:00)
開催場所:琵琶湖博物館水族展示室古代魚(チョウザメ)水槽前(旧ふれあい体験室内。現在はふれあい体験室という名称の使用を停止しています)
* 入場料:博物館の常設展示観覧料金で観覧できます。
※展示個体の状態によって、展示を休止・変更する場合があります。