新たなiPad/iPhone向けセキュリティサービス
イニシャル・ポイント株式会社は、iPadおよびiPhone対応の新しい多要素認証サービス「JinCreek for Quick Access」を開発したと発表しました。このサービスは、2024年11月からiPadに対応し、その後を追ってiPhone対応版もリリースされる予定です。
リモートアクセス需要への対応
近年、iPadやiPhoneの業務利用が増加している中で、これらのデバイスのセキュリティには大きな課題が存在します。特に、端末がロック解除された後には、ユーザー本人や端末自体の認証が行われず、SIM閉域網に対して無制限にアクセスが可能という状況が懸念されています。これにより、端末やSIMの紛失や盗難の際に、悪意のある第三者が業務ネットワークへ侵入するリスクが生じてしまいます。
イニシャル・ポイントでは、このような課題を解決すべく、リモートアクセスを行う際に「端末とユーザー本人の認証」を行う仕組みを開発しました。この新たな技術により、業務ネットワークへの安全なアクセスが可能になります。
導入が期待される業界
新サービスは特に、電力会社や航空会社、教育機関、地方自治体など、iPad/iPhoneを業務で多く使用する業界においてのニーズに応えるものです。これにより、各業界でのリモートアクセスの安全性が向上し、繋がりの強い社会が構築されることが期待されています。
テクノロジーの向上を目指して
開発担当責任者の仁藤浩明CTOは、このサービスが「iPad/iPhoneを利用する企業の情報セキュリティを向上させることを目的に開発された」と述べています。また、定期的な再認証や利用可能時間の設定など、ユーザーの運用に合わせたセキュリティ強化も可能です。
JinCreekシリーズの展望
「JinCreek」シリーズは、現行のWindows版に加え、今後は2025年にAndroid対応版のリリースも予定されています。これにより、様々な業務利用端末に対するニーズに対応し、なりすましや外部からの不正アクセスを防止するサービスを展開し、今後も企業の情報セキュリティに貢献していく方針です。
会社概要
イニシャル・ポイント株式会社は、東京都千代田区に本社を置き、検疫型多要素認証サービスのプロバイダーとして活動しています。代表取締役の嶋村俊彦が率いる同社は、今後もセキュリティ技術の革新を追求していくとのことです。
情報セキュリティはますます重要なテーマとなり、特にリモートワークが普及する中で、このようなサービスの需要が高まることでしょう。企業や組織における安全な情報の運用に、今回発表されたサービスがどのように寄与していくのか、注目が集まります。