NTTBPが展開するOpenRoamingプラットフォームの詳細
フリーWi-Fiを利用する際の煩わしい認証作業を軽減するために、エヌ・ティ・ティ・ブロードバンドプラットフォーム株式会社(NTTBP)が新しいプラットフォーム基盤の提供を開始しました。このサービスは、無線LANローミング基盤であるOpenRoamingに対応しており、利用者は簡単にインターネットに接続できるようになります。
OpenRoamingは、Wireless Broadband Alliance(WBA)が開発した国際的な標準規格で、その導入により、世界中の公衆無線LANサービスがシームレスに利用できるようになります。NTTBPは日本において、Cityroamとの連携のもと、このシステムを運用し、2025年2月21日から本格的に導入することが決定しています。
OpenRoamingの利点と課題
OpenRoamingの最大の利点は、フリーWi-Fiを利用するエンドユーザーにとって、面倒な認証手続きを省くことができる点です。これにより、ユーザーは手軽に、そして迅速にインターネットにアクセスできるようになります。しかし一方で、フリーWi-Fiを提供するエリアオーナーにとっては、思いがけない利用者の急増や、それに伴うトラフィックの増加による運営コストの上昇といった課題も抱えています。
そのため、NTTBPでは空港、ターミナル駅、大型商業施設、宿泊施設などでOpenRoamingを導入するエリアオーナーに対し、効率的で快適なフリーWi-Fi環境を維持するためのアドバイスや相談を行います。エリアオーナーが直面する課題にも対応し、持続可能な運用をサポートします。
利用料金について
OpenRoamingのサービス利用にはいくつかの費用が発生します。具体的には、認証中継機能を使用する場合、初期登録費用は1アクセスポイント(AP)あたり30,000円(税抜)、月額費用が600円(税抜)になります。この月額費用では、.cityroamおよびeduroamの2つのSSIDを利用可能です。
ただし、フリーWi-Fi環境の構築や運営費用、設定サポート費用は別途発生しますので、具体的なコストについては事前にNTTBPに相談することが必要です。
お問い合わせ情報
NTTBPによるOpenRoamingの導入に関するお問い合わせは、NTTBPインフォメーションデスクまでご連絡ください。
現在、フリーWi-Fiの利用頻度は高まっており、便利で快適な環境が求められています。NTTBPの新しいOpenRoaming導入が、多くの場面でその期待に応えることを期待しましょう。