65歳以上の約5割が終活をこれから始めたいと回答
近年、終活は高齢者にとって重要なテーマとなっています。特に65歳以上のシニア世代は、自身の人生の整理や今後の生活についての意識が高まっています。株式会社終活のまどぐちが実施した「65歳以上の終活に関する実態調査」によると、65歳以上の男女の約2割がすでに終活に取り組んでおり、約5割の人が「これから始めたい」と考えていることが明らかになりました。
調査背景
少子高齢化やライフスタイルの変化に伴い、高齢者の終活に対する関心は急速に高まっています。相続や財産管理、医療や介護に関する意思決定が求められる中、どれだけの人が具体的な行動に移しているのかが注目されます。調査は、終活への取り組み状況や、それに伴う課題や不安を明らかにするために行われました。
調査結果の概要
1. 準備状況
実際に「終活に関連する準備を進めているか」という質問に対し、1位は「これから始めたい」で49.0%。終活をしていない人のうち27.3%は「予定はない」と答えた一方で、「一部進めている」が23.1%に達しています。これらのデータから、多くの高齢者が終活への取り組みを強く感じている実態が見受けられます。
2. 終活を始めるタイミング
終活を進めている人に尋ねたところ、53.2%が「年齢や健康状態に応じて考えるべき」と回答し、43.0%が「できるだけ早く始めた方が良い」としています。一方で、「病気などの問題が出てから始めれば良い」と考える人は2.5%しかおらず、早期の行動を望む意見が多数を占めました。
3. 直面する課題
終活を進める中で、多くの人が「特に問題はなかった」と感じている一方で、「財産や持ち物の整理が大変だった」(22.8%)や「何から始めれば良いか分からなかった」(17.7%)といった具体的な課題を抱えていることがわかりました。
4. 終活を始める時期
これから終活を開始したいと考える人の中で、61.4%が「時期は決めていない」と回答したものの、17.8%が「1年以内」に始めたいとの意向を示しました。特に、3ヶ月以内や1ヶ月以内に取り組みたいと考える人も多く、急速に終活に関心を持つ傾向が見られます。
5. 終活をする予定がない理由
一方で、終活を考えていない理由としては、「相続や財産の問題が特にないため」(33.0%)や「自分にはまだ必要ないと感じているため」(26.4%)が挙げられました。
終わりに
この調査結果から、65歳以上の男女の約2割はすでに終活に取り組んでおり、約5割は「これから始めたい」と考えていることが分かりました。また、具体的な課題や不安も浮かび上がり、特に「財産や持ち物の整理」が大きな壁となっていることも分かりました。今後、自身のライフプランを見直し、終活を進める手助けをする窓口や情報がさらなる利用を促進するでしょう。
新宿マルイに窓口を持つ「終活と相続のまどぐち」では、終活に関する無料相談を提供し、専門家がサポートを行っています。人生の整理を進めたい方々に向けて、個々の状況に合ったプランをご提案しており、何から始めるべきか、家族とのコミュニケーション方法など幅広く対応しています。