大阪けいさつ病院の新しい過活動膀胱治療の導入
大阪市天王寺区に位置する大阪けいさつ病院は、女性医師が専門的に診療を行う「女性骨盤底センター」を新たに設置し、過活動膀胱(OAB)に対する最新の治療法を提供しています。このセンターでは、婦人科と泌尿器科の専門医が連携し、女性患者の様々な泌尿器の悩みに応じています。
過活動膀胱とは?
過活動膀胱は、突然の尿意に襲われたり、頻尿や切迫性尿失禁に悩まされたりする状態です。これらの症状は、生活の質を損ねる大きな要因となり、多くの方が「恥ずかしくて相談しにくい」と感じることが多いです。そのため、直面する問題を放置することがしばしばあります。
新しい治療:仙骨神経刺激療法(SNM)
このセンターでは、2024年度から新しい治療法である「仙骨神経刺激療法(SNM)」を導入しました。この治療法は、膀胱や尿道の働きを調整するために、身体に埋め込む小型刺激装置から微弱な電気刺激を送るものです。これにより、患者さん自身が自分の体調に合わせた治療を受けることができるのです。
欧米では既に広く普及しつつあるこの治療法は、日本においても薬物治療に続く新たな選択肢として注目されています。特に、薬の効果が期待できない方や副作用のために薬物療法を続けられない方にとっては、安心できる解決策となります。
治療の進め方:2段階のプロセス
仙骨神経刺激療法は、2段階の手術からなる治療プロセスです。最初に試験的な刺激を行い、その効果を確認した後、効果が認められた場合にのみ本治療に進むことができます。このプロセスは、患者にとって安心できる治療を受けてもらうための重要なステップです。
1.
試験刺激(1回目の手術): 仙骨神経付近に電極を挿入し、数日間外部装置で症状の変化を確認します。
2.
本治療(2回目の手術): 試験刺激で効果が期待できた場合にのみ、刺激装置本体を体内に埋め込みます。
このように、当院では患者の入院中にこの2段階の手術をすべて実施することが可能で、安心して治療に臨むことができる体制を整えています。
女性医師による専門的なケア
このセンターの特徴は、全ての診療を女性医師が担当する点です。多くの方が抱える排尿の悩みは、周囲に相談しにくいため、専門医による安心感がとても重要です。女性患者が気軽に症状を相談できる環境を整えています。
また、治療は男女を問わず、幅広い患者にご利用いただけることも特徴です。
担当医からのメッセージ
本治療を担当する医師はこう語ります。「過活動膀胱の症状に悩む方々が気軽に相談できる場所を提供することが大切だと考えています。実際、多くの患者さんからは『やっと安心して話せた』といった温かいお声をいただいています。」
適応となるケース
この治療法は、以下の症状に対して適応となります。
- - 過活動膀胱(尿意切迫感、頻尿、切迫性尿失禁など)
- - 神経に関連する排尿の問題
- - 薬物治療が効果を発揮しない方
- - 副作用により薬物治療を続けられない方
- - 薬を服用できない方(併存疾患や体質による)
まとめ
大阪けいさつ病院の「女性骨盤底センター」は、排尿に関連する様々な悩みを抱える女性にとっての強力な支えです。新しい仙骨神経刺激療法の導入により、多くの患者に新たな希望を提供できることを期待しています。もし気になる症状があれば、ぜひご相談ください。
お問い合わせ
社会医療法人大阪国際メディカル&サイエンスセンター 大阪けいさつ病院 女性骨盤底センター
住所: 大阪市天王寺区烏ヶ辻2-6-40
電話番号: 06-6771-6051(代表)