家族の注意が必要!睡眠時無呼吸症候群の実態調査結果
睡眠時無呼吸症候群(SAS)は、睡眠中に何度も呼吸が止まる病気なのですが、当事者は自覚症状が少ないため、同居する家族が異変に気づくことが多いです。一般社団法人 いびき無呼吸改善協会が実施した調査によると、200名の同居家族が対象となり、家族がどのようなサインに注意しているのかが明らかになりました。
調査背景
SASは、放置すると日中の強い眠気や集中力の低下、さらには高血圧や心筋梗塞、脳卒中のリスクを高める病気です。しかし、症状は主に睡眠中に現れるため、本人はそれを即座に自覚しにくいのが実情です。この調査は、家族の気づきが医療機関への受診につながる重要性を探究するために行われました。
具体的な調査結果
まず、異変に気づいた相手として最も多かったのは「配偶者・パートナー」で47%を占め、次いで「父親」が29%でした。これは、家族が日常的に同じ空間で過ごすため、異変に敏感になりやすいことを示しています。
具体的にどのような異変に家族が気づいたかというと、最も多いサインは「大きないびき」で31.7%、次いで「突然いびきが止まり無音になる」が31.0%でした。家族の大半がこれらのサインに不安を感じている一方で、驚くべきことに、本人が受診に動かなかったり、必要性を感じなかったりするケースが約6割にも上りました。
受診のハードル
調査によれば、家族が異変を伝える際のアプローチとしては、翌朝冷静に伝える人が56%に達しました。しかし、言いづらくて伝えられないという声もあるなど、デリケートな問題ゆえの葛藤が見える結果となりました。
受診に至った割合はわずか4.5%にとどまり、ほとんどの人が行動に移らないという現状が浮き彫りになりました。「受診する必要はない」と自己判断している人も多く、結果的に多くの家族が不安を抱えたまま過ごすことになります。
早期発見のために
この調査から得られる最大の教訓は、家族の「気づき」がどれほど重要かという点です。当事者は症状を感じないことが多いため、家族が敏感に反応し、適切なコミュニケーションを持つことが早期発見につながるのです。
医療機関への受診を促す際には、実際の音を録音するなど客観的な証拠を示すことが効果的と言われています。これにより、当事者も自分の状態を認識しやすくなります。
まとめ
睡眠時無呼吸症候群(SAS)は、健康面で重大なリスクを伴う病気であると同時に、家族とのコミュニケーションがそのリスクを軽減する鍵となります。今後、家族がどれだけ積極的に異変に気づき、医療機関に結びつけるかが、この問題を解決するための一歩となるでしょう。