Animore株式会社は、2025年度の事業戦略を見直し、キャラクターIPビジネスの強化に注力することを決定しました。
この取り組みでは、依然として続けられていたアニメ制作事業からの撤退が大きな話題を呼んでます。アニメ制作は、これまで40タイトル以上の日本アニメの製作に関わってきましたが、昨今の円安の進行により製作コストが急上昇しており、特に海外への発注が難しくなっています。このため、2025年度からの下請け案件の受注を一時停止する措置が決定されました。
さらに、オリジナルアニメーションの開発に関しても、アジアの経済情勢の変化から投資家が慎重になっているため、オリジナルプロジェクトの投資が特に難しくなっています。その中の一つである「TINY MIND」は、AI技術を活用した新たなジャンルの製品です。この企画は、AI企業やホビー企業との協業によって進行しており、コマ撮りアニメーションを通じて多様な商品化が試みられていましたが、様々な事情により開発が一時中断されています。
これらの課題を踏まえて、AnimoreはIP事業にリソースを集中し、キャラクタービジネスを強化する方向性をとることに決めました。新たな提携先として、彫刻アートの新ブランド「Mooze」とのコラボレーションを通じて、北斗の拳をテーマにした作品展が2025年1月に代官山で開催されます。このイベントは、来場者に新しい視点でアートを楽しんでもらうことを目的としており、彫刻と人気コンテンツの融合が期待されています。
また、SOOTANG HOBBYとの提携深化も進められており、フィギュアやホビーの市場において新たなIP関連イベントを計画しています。更には、中国のアーケードゲーム関連企業WAHLAPとの連携を視野に入れ、アジア市場でのさらなる成長を目指しています。WAHLAPは、アミューズメント製品に特化しており、長年セガやバンダイナムコアミューズメントと協業をしてきた実績を持っています。
さらに、2024年には「中国人気アニメーション鑑賞週間」が京都にて第二回目が開催されます。このイベントでは、日本と中国のアニメ文化の交流を図るため、多くの方々と共に最新作や過去の作品を鑑賞する機会が提供される予定です。参加者たちからは、中国アニメに対しての高評価や、映像の美しさ、ストーリーへの興味が寄せられています。
Animoreは、これからの活動を通じてキャラクタービジネスの可能性を追求し、IP事業を柱とした強固なブランド構築を目指しています。今後の動向に注目です。