株式会社羽車、B Corp™認証取得で持続可能な未来をサポート
伝統と革新を兼ね備えた紙製品メーカー、
株式会社羽車(ハグルマ)は、2025年初頭に国際的なB Corporation™認証を獲得しました。この認証は、単に利益を得ることを超え、環境や地域社会、働く人々への配慮など、社会的責任に重きを置く企業に与えられるものです。これを手に入れた羽車の取り組みをご紹介します。
B Corp認証とは何か?
B Corp認証は、米国のNPO法人
B Labが運営しており、企業の持続可能性や透明性に対する基準を満たす必要があります。審査は「ガバナンス、従業員、コミュニティ、環境、顧客」という5つのカテゴリーで行われ、合計得点が200点満点中80点以上であることが求められます。羽車は最終的に82.6ポイントを獲得し、見事に認証を取得しました。
羽車の事業と哲学
羽車は、名刺、カード、パッケージなどさまざまな紙製品を製造しています。オリジナルの森林認証紙を開発し、シンプルながらも風合いに富んだ紙素材を提供。工場で出た廃棄物は、「0円ペーパー」として再利用され、なんと累計17トンもの紙が新たな形で姿を変え続けています。
また、厚みのある紙や特殊な印刷手法を取り入れ、暖かみのある製品開発にも挑戦。大阪・関西万博に出展した多色活版印刷カードは、その美しさで多くの人々の心を掴みました。
代表者の思い
創業から100年以上、羽車は環境への配慮を最優先にしてきました。代表取締役の杉浦正樹氏は、これまでISO9001やエコアクション21などの基準に基づき持続可能な製品製造に努めてきたと語ります。「正しい取り組みは何か」という倫理的な問いを追求する中で、B Corp認証の必要性を感じ、自社の評価を多角的に行う道を歩んできました。
B Corp認証は羽車にとってただのマイルストーンではなく、今後の道筋を示す重要な指針となると期待されています。
今後の展望とさらなる挑戦
羽車の経営理念「良いデザインを共につくる」は、単なるものづくりの枠を超え、人や社会、環境との共生を図るものです。B Corp認証を取得したことは、新たなスタート地点であり、持続可能で信頼される企業としてさらなる成長を目指します。
大阪堺市に本社を構える羽車。ショールームも併設しており、東京表参道にも出店。月300人以上の顧客が、ブランディングに影響を与える紙製品を求めて訪れています。羽車はその魅力を提供し続け、持続可能なビジョンを実現する企業として邁進しているのです。
まとめ
株式会社羽車のB Corp™認証取得は、業界の新たなスタンダードとなるべき事例です。環境への配慮と企業の責任を真摯に受け止め、これからも質の高い製品を通じて社会貢献を続けていく姿勢に、ぜひご注目ください。