ロート製薬、健康経営を推進
ロート製薬株式会社が、経済産業省と東京証券取引所が共同で選定する「健康経営銘柄2025」に選定されました。これは、同社にとって10年ぶりの再選定であり、まさにその取り組みが注目されています。同時に、5年連続で「健康経営優良法人(ホワイト500)」という称号も与えられ、これで8回目の認定を受けたことになります。
社員の健康を支える企業の理念
ロート製薬は創業以来、美と健康に関連する商品やサービスを提供してきました。その基本理念は、社員一人ひとりの健康が会社の成功に繋がるというものです。2023年から掲げているロートグループ総合経営ビジョン2030「Connect for Well-being」では、食や再生医療分野へも事業を拡大する方針を示しています。
同社では、社員が心身ともに健康で活力を持って働けるよう、多様な取り組みが実施されています。たとえば、2016年には健康経営を推進するグループが設立され、2018年には「健康経営宣言」を発表。その中で、働き方の改革や自由なコミュニケーションを促進し、組織の活性化に向けた様々な制度を整えてきました。
具体的な取り組み事例
ロート製薬では、最近特に注目される取り組みがいくつかあります。2023年12月からスタートした介護支援プログラムでは、社員向けに介護セミナーや座談会を開催し、産業ケアマネジャーと協力して「介護プライマリーシート」を開発。介護と仕事の両立を進めながら、柔軟な働き方を提案しています。
また、2024年には「とこチャレ」と名付けたウォーキングイベントを開催し、それに睡眠改善プログラムを追加。運動習慣の定着を図るだけでなく、社員の睡眠の質向上にも取り組み、プログラム参加者の多くが睡眠の質を実感しています。
さらに、2025年2月からは眼の健康を考えた「ロートアイドック」という新プログラムがスタート。このプログラムでは、眼疾患の早期発見を目的に、最先端の医療技術を活用した健診を行います。ロート製薬のアイケア事業の一環として、社員の健康寿命を延ばすことを目指しています。
今後の展望
ロート製薬は、この度の健康経営銘柄への選定を励みに、さらなる健康経営の推進を目指します。グループ全体での健康活動を通じて、心身ともに健康な環境づくりを進め、企業としての価値向上と社会貢献につなげていく方針です。
健康経営銘柄とは
健康経営銘柄とは、企業の健康管理において、戦略的かつ経営的な視点に基づいて取り組む企業を選定する制度です。
健康経営優良法人認定制度の意義
「健康経営優良法人認定制度」は、特に優良な健康経営を行っている法人を顕彰する制度で、上位法人は「ホワイト500」に認定され、その実績が企業の信頼性を高めます。
ロート製薬の取り組みは、社員だけでなく、地域社会全体に対する健康推進にも寄与していると言えるでしょう。