タムロン、レーザー溶接加工分野に新規参入
総合光学機器メーカーの株式会社タムロンは、レーザー溶接加工ソリューション分野への新規参入を目指しています。この取り組みは、医療機器や精密機器の小型化・高性能化が進む中、特に求められていた溶接技術の向上を図るものです。タムロン社は、効率的な溶接工程を実現するため、レンズ技術の応用を強化します。
溶接現場における課題
近年、溶接現場では銅やアルミニウムなどの異種金属を溶接する際の難易度が上がっており、そのための高品質な製品の需要が高まっています。溶接時に発生するスパッタ(飛散物)を抑え、均一な品質を実現するためには、レーザー加工が重要な役割を果たします。しかし、同じ出力条件でも焦点の位置や強度分布が変わることで、加工ムラや品質の低下が問題となっていました。
ビームプロファイラの開発
この課題に取り組むため、タムロンはレーザービームの状態をリアルタイムで計測・可視化する技術を開発しています。特に、この技術を活かした「ビームプロファイラ」は、レーザービームの径や熱分布を正確に計測することが可能で、これは新たな溶接プロセスの安定化に寄与します。この製品は、2026年9月に東京ビッグサイトで開催される「2026国際ウエルディングショー」にて初めて展示される予定です。
高出力レーザー用光学技術
タムロンは、他にも高出力レーザー用の「レーザー加工ヘッド」の開発を進めており、これにより、レーザー溶接加工ソリューションはより高精度なものとなります。2027年にはこれらの技術を商業化し、業界に革新をもたらすことを目指しています。
新長期ビジョンの実現
タムロンは、「撮り、測り、つなぐ。人と自然の健康を創造する企業へ」という新たなビジョンを掲げています。このビジョンのもと、光学部品の供給にとどまらず、光学システムやサービスまでを提供することを目指しています。この変革は、パートナー企業と共に進められ、より良い製品やサービスの創出に寄与します。
2026国際ウエルディングショー詳細
2026年9月16日(水)から19日(土)まで東京ビッグサイトで開催される「国際ウエルディングショー」において、タムロン社のビームプロファイラが展示されます。この展示会は、最新の溶接・接合技術を紹介する日本最大のイベントであり、多くの専門技術者や企業が集まる貴重な機会となるでしょう。
公式HPでの詳細情報も確認できます。