EV充電インフラ整備の新たな一歩
千葉県流山市が2024年6月7日にパナソニック株式会社エレクトリックワークス社と「EV用充電インフラの整備及び脱炭素の推進に向けた協定書」を締結しました。この協定の目的は、流山市における電気自動車(EV)の充電インフラを整え、地域のカーボンニュートラルを促進することです。協定に基づき、公共施設であるコミュニティプラザと東深井地区公園にそれぞれ2基のEV充電器を設置し、2024年11月13日から運用が開始されます。
流山市の脱炭素化への取り組み
流山市は2050年の二酸化炭素排出量を実質ゼロにすることを目指し、様々な施策を進めています。その中でも特にEVの普及促進に力を入れており、独自の補助金制度や公用車のEV化を進めています。この取り組みは、ただ単に充電器を設置するだけでなく、地域全体でEVを使う文化を育むことを目指しています。パナソニックと連携することで、この地域が「誰もが安心してEVでくらせる街」のモデルケースとなることを期待されています。
everiwaプロジェクトの発足
パナソニックが2022年10月に設立した共創型コミュニティ「everiwa」は、地域社会の課題解決を図るためのプロジェクトです。その一環として「everiwa no wa Action」を立ち上げ、流山市との協定締結を契機に「everiwa no wa 流山 Action」がスタートします。このプロジェクトは、充電インフラの整備だけでなく、市民に対する意識啓発活動も含まれています。イベントや講習会を通じて、EVの利用促進やカーボンニュートラルについて理解を深めることが狙いです。
設置されるEV充電器の詳細
本協定により、流山市内のコミュニティプラザ駐車場と東深井地区公園駐車場にパナソニック製のEV充電器「WK4322」がそれぞれ2台設置されます。
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所在地: 流山市大畔64-1
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利用時間: 9時~20時
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所在地: 流山市東深井815
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利用時間: 24時間
このように、EV充電器が公共施設に設置されることで、流山市民が万が一充電器を自宅に持っていなくても安心してEVを利用できる環境が整います。
未来に向けた地域の連携
流山市は、地域の企業や団体と連携して、充電器の設置をさらに進めていく予定です。また、パナソニックはこの流山市での取り組みを全国展開することで、より多くのエリアでEVを安全に利用できるように支援する方針です。急速に進化する自動車技術の中で、流山市はEV充電インフラの先進的なモデル地域として注目されるでしょう。
市民との対話を重視
協定締結を記念し、流山市環境部の伊原秀明環境部長とパナソニックの佐々井隆行が対談しました。これにより、市民の理解を得ることが重要であることが指摘され、双方が協力して地域の環境問題に取り組む姿勢が強調されました。このように、市民と企業、両者の連携がEV利用推進のカギとなるのです。