カスペルスキーと大学が推進する情報リテラシー教材の提供
情報セキュリティを専門とする株式会社カスペルスキー(本社:東京都千代田区)は、静岡大学および鹿児島大学との協力のもと、シニア層を含む大人向けの情報リテラシー啓発教材「『自分は絶対に大丈夫!』を見直してみよう(おとな版)」の無償提供を開始しました。
この教材は、消費活動やインターネット利用におけるリスクを理解し、個人の安全を守るためのスキルを高めることを目的としています。
教材の概要と特徴
教材は、シニア層を含む大人が直面しがちな情報セキュリティのリスクを「投資編」「漏えい編」「消費編」の三つのテーマに分けて提供します。これにより、具体的にどのような状況でリスクが発生するのかを理解しやすくしています。
教材には、最近問題視されている投資詐欺やロマンス詐欺、クレジットカード情報の漏えい、さらには商品購入時のサブスクリプション契約などが紹介されており、これらの実例を通じて受講者が感覚的にリスクを学べるよう工夫されています。
ワークシートとガイドブック
受講者用ワークシートでは、情報を漏えいさせる場面について考えることができ、危険な相手や状況を描くことで、自己防衛の意識を高めます。
また、指導者用ガイドブックも用意されており、講座を行う際に最小限の準備で効果的に指導できるようになっています。
教材の開発背景と意義
情報セキュリティのリスクは日々増加し、多くの人々が「自分は大丈夫」と思い込んでしまいがちです。この教材は、そのような認識を見直し、具体的なリスクを想像することで、より安全なインターネット利用を促進することを目指しています。
静岡大学の塩田真吾准教授は、「絶対に大丈夫と思うことが危険である」とし、本教材が受講者に自らのリスクを正しく認識させる役割を果たすと述べています。 また、鹿児島大学の髙瀬和也助教は、トラブルに直面する前にその条件や環境を考えることが重要であると強調しています。
教材の利用方法とダウンロード
この教材は、市民向け講座やシニア向けの情報セキュリティ勉強会などで無料で利用できます。教材のダウンロードは、以下のページから行えます。
情報リテラシー教材のダウンロードページ
非営利団体であれば、誰でも利用可能ですので、幅広いシーンでの活用が期待されています。
カスペルスキーは、情報リテラシーを向上させるための啓発活動に力を入れ続け、今回の教材が多くの人々に役立つことを願っています。皆さんも製品やサービスを利用する際には、ぜひこの教材を参考にして、安全なインターネット社会を実現していきましょう。