RIEDELが提供する新たなインターカム「Virtual SmartPanel」
2024年9月13日から16日、アムステルダムで開催されたIBC(International Broadcast Convention)2024において、Riedel Communicationsが新製品『Virtual SmartPanel』(VSP)を発表しました。
この革新的なソフトウェアの導入により、ユーザーはモバイルデバイスを通じてリモートインターカム接続を行えるようになり、様々なオペレーション環境での効率性とアクセス性が大幅に向上します。RiedelのVSPは、インターカムシステムの導入や管理方式に革命をもたらすものであり、『Artist-1024』プラットフォームとのシームレスな連携を実現します。
インターカムの新常識
Riedel Communicationsのインターカム製品マネージャー、フェリックス・コルズは、「Virtual SmartPanelは、ブラウザを介してプラットフォームに依存せず、iPhoneやAndroidデバイスからアクセスできる安全で柔軟なリモートインターカムを加え、既存のSmartPanelのコンセプトを進化させた製品です」と述べています。
この新製品により、通信における優れた柔軟性と機動性が確保され、クリエイティブな環境での必須ツールとして位置づけられることが期待されています。
ユーザー中心の設計
VSPは、直感的で機能的なユーザー中心の設計が特徴で、カスタマイズ可能なキーバンクと広範なプロファイル管理機能を備えています。これにより、ユーザーは特定のニーズに基づいて通信設定を調整可能で、操作性も向上します。インターフェースデザインはRIEDELの『1200シリーズSmartPanel』からインスピレーションを受けており、電話用16、タブレット用48、ブラウザ用64のキーが利用可能です。
さらに、RIEDELの管理プラットフォーム『STAGE™』を活用した最初の製品の一つであるこのVSPは、既存のIDプロバイダーとのシームレスな統合を実現し、ユーザー認証に新たな安全性を提供します。また、リモートサポート機能も充実しており、管理者はリアルタイムで主要なステータスを把握し、問題を解決できます。
柔軟なライセンスモデル
ユーザー中心のライセンスモデルにより、1つのサブスクリプションで複数のデバイスへのアクセスが可能になります。この柔軟性はインターカム設定にも反映され、各ユーザーがそれぞれのプロファイルを簡単に管理し、役割の切り替えがスムーズに行えます。
高いセキュリティ基準
ITセキュリティに重きを置いたRIEDELのアプローチによって、VSPは極めて安全なモバイルインターカムソリューションとなり、多くの冗長性とセキュリティ機構が組み込まれています。STUNおよびTURNサーバー、WebRTCによる暗号化ストリームを利用した安全なピアツーピア接続が実現されています。
Riedel Communicationsの製品管理エグゼクティブ・ディレクター、ジェイク・ダッドソンは、「Virtual SmartPanelは私たちのArtisインターカムプラットフォームを強化し、完全にバーチャルなインターカムシステムの領域への第一歩を示すものです」と語ります。
この前進と共に、RIEDELはサーバーベースのハイブリッド導入モデルの基盤を構築し、さらなる発展を目指しています。
RIEDELについて
RIEDEL Communicationsは、放送やプロオーディオ、イベント、スポーツ、劇場、セキュリティ用途のためのリアルタイムコミュニケーションネットワークを設計・製造・販売しています。また、無線システムやイベントITソリューションなども手掛け、世界中のイベントに対応しています。RIEDELの本社はドイツ・ヴッパータールにあり、30の拠点で1000人以上の従業員を擁しています。