鳥取県井木組が「GENBAx点検」を導入
鳥取県琴浦町に本社を構える株式会社井木組が、建設現場における安全点検をデジタル化するためのシステム「GENBAx点検」を導入しました。この取り組みは、工事成績評定において競合他社との差別化を図るために重要な一手となっており、現場の効率を大幅に向上させることを目指しています。
「GENBAx点検」の背景
井木組は、地域密着型の建設企業であり、インフラ整備から住宅建設までを担ってきました。同社は国土交通省が推進する工事成績評定制度を重視し、より高い評価を得るために「GENBAx点検」を導入しました。このシステムは、従来の紙ベースの運用からデジタル運用へと移行するもので、点検漏れや記録の紛失といった課題を解決することが期待されています。
2024年6月には無料トライアルを行い、現在は5つの現場での実装が進行中です。
導入の効果
「GENBAx点検」を導入した結果、井木組にはさまざまな効果が見られました。例えば、点検業務の効率化や人的工数の削減が実現しました。これにより、点検表の確認作業が月1回からリアルタイムに行えるようになり、これまでかかっていた36時間の工数を大幅に削減できました。現場責任者は、すぐに状況を把握し、迅速な対応ができるようになりました。
さらに、ペーパーレス化が進むことで書類管理が簡素化され、月に100枚以上の印刷が不要になりました。その結果、現場管理者の業務効率が向上し、ストレスの軽減にもつながっています。
また、建設工事の入札評価で重視される「工事成績評定」にも良い影響を与えています。点検業務のデジタル化を進めることで、評価基準の達成が容易になり、他の業者との差別化が実現できるようになりました。
最大の注目点「GENBAx点検」とは?
「GENBAx点検」は、建設業界のあらゆる点検業務をデジタル化します。従来の紙の点検表を廃止し、QRコードを利用したスマートフォンでの点検が可能です。これにより、煩雑な確認作業を省き、リアルタイムでの点検結果の集約ができるようになります。
また、このシステムは国土交通省の新技術情報提供システム「NETIS」にも登録されており、正式な技術としての信頼性も高いです。今後も、井木組はこのシステムを活用して更なる効率化と競争力の向上を狙っています。
株式会社井木組の概要
井木組は、1912年に設立され、地域の発展に貢献してきた企業です。これからのDX時代において、ますます期待される存在となるでしょう。活動の幅を広げつつ、新しい技術を積極的に取り入れていく姿勢は、他の建設企業にとっても良い手本となるでしょう。
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参考リンク
サービス紹介動画
GENBAx点検に関する詳しい情報